Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima-

Tuesday, November 16, 2004

Bud Powell

ライブだけでなくCDでもJAZZを楽しんでいますが、最近はピアノ・トリオによる演奏がお気に入り。中でもBud Powellのぶっ飛んだ演奏が気持ちイイ。彼のCD(レコード)ではTVCMでも何度か採り上げられている「クレオパトラの夢」が1曲目に収録されているThe Scene Changes(1958/Blue Note)が有名で、代表作的な言われ方をしています。確かに「クレオパトラの夢」のテーマ・メロディは美しいと思いますが、アルバム全体を通じたクオリティはちょっと落ちるのではないでしょうか。
彼は若いころ警官に暴行された事件以降、神経障害を患うことになり、入退院を繰り返す日々を余儀なくされ、かつあの時代のミュージシャンの大多数と同様麻薬のお世話になることで演奏クオリティは年代を重ねるほどダメになっていると思います。
やはり彼の全盛は40年代後半から50年代初頭まででしょう。で、かつてはアルバムとしてJazz Giant (1949&50/Verve)が一番イイと思っていました。
一般的に彼の演奏特徴は、目も止まらぬ速弾き、7度音程の使い方などが有名ですが、ここの1曲目「Tempus Fugue-it」のように超スピード連譜の右手、そして左手によるバップ的アクセントを刻む合間のドローンのような持続低音を鳴らすカッコ良さがお気に入りでした。

ところで、The Scene Changesをリリースした有名レーベル、ブルーノートでの作品は(The Scene Changesのイメージがあり)少し敬遠していました。しかしThe Amazing Bud Powell, Vol.1(1949&51/Blue Note)、もしくはそのVol.2(1949&51/Blue Note)はなかなかイイですね。特にVol.2が。
時代的にも上記Jazz Giantのすぐ後ですし、お得意の豪速球に加え、変化球種も増え音楽的に厚みが出ています。2曲目「Reets And I」の左手分散和音の美しさ、3曲目「Sure Thing」テーマで早いフレーズを細かく挟みながらカンガンにコードを鳴らしていく迫力。バド・パウエルの真髄がここにありって感じ。その力強くも変幻自在な和声表現力はバラードである6曲目「I Want To Be Happy」にも現れます。そんな演奏をここ数日、電車の中で聴いて通勤しています。バド・パウエル、かっちょええのだー(と言いつつ明日はスティーブ・キューンのリリシズムに浸ってみようかな?)
ところで、バド・パウエルの時代のジャズ・ピアノってチューニング悪いなー。ちゃんと調律師立ち合わせて録音しろよ!

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