Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima-

Monday, January 24, 2005

Arabian Night

アラブの音楽をときどき聴くことがあります。この世界での音楽に重要な弦楽器に「ウード」というものがあり、これを演奏する日本での第1人者、常味裕司さんのライブにおいてです。その毎度のライブの後に常味さんからアラブ音楽についてのお話をうかがうのですが、その深さには圧倒されるばかりです。

さて今夜はライブに行ってきました。そう、いつものジャズ・ライブではなく、アラブの音楽と舞踏のライブです。
先日仕事に関係したところで、ある舞踏家と知り合う機会がありました。ベリーダンスというアラブの舞踏をされる方です。彼女たちはこの舞踏のインストラクターを務める一方、自身のライブ、イベント出演などの活動もされており、今夜、中目黒でライブを行うとのことでしたので、うかがって楽しんできました。(中目黒「楽屋(らくや)
今夜のライブは、舞踏の伴奏を務めるバンドが生楽器中心の本格的なものなので、僕が音楽の世界で働いていることもあり、楽しめるライブではないかということで誘われていたのです。ベリーダンス自体は以前吉祥寺のトルコ料理レストランでディナーの合間に踊っていたのを観たことがありますが、こういった専門(?)のライブは初めてです。

ベリーダンスとはその起源を古代エジプトまで辿ることができるらしいのですが、実際にはその時代の踊りは現代のものとかなり異なるようで、こちらはアンシエント・ダンスということで復刻されているそうです。現代のようなスタイルの始まりはオスマントルコの王宮、ハーレムであると言われ、オスマン帝400年の歴史の中で広くアラブ諸国に伝わっていったそうです。
独特の腹や腰を捻らせて踊るスタイルから欧米にてbelly(腹部)の踊りと名が付いていますが、アラビア語ではraks sharki(東方の踊り)と呼ぶそうです。(とはいえ、どう発音するかわからず。)

今夜のバンドは、ウード、ヴァイオリン、パーカッション2名の編成。先の常味さんの演奏はたいていソロで聴く機会が多いのですが、エジプトの楽曲を中心にたいへん深い世界観、音楽観が描かれる演奏で、ウードという楽器による純粋器楽を目指すことをよく話していらっしゃる常味さんらしい音楽と1対1の闘いのような雰囲気を持っています。しかし今夜の演奏は舞踏の伴奏ということもあってか、刻まれるリズムの流れのなか、とてもリラックスした雰囲気がありました。(2人のパーカッションによるリズムの妙が心地よかったです。)
舞踏はもう妖艶であり、かつエモーショナル。女性の肢体というものを充分に活かした表現の美しさ、エンターテインメントとしての躍動、そういったものが細かなリズムとともに見えてきて、最後のほうは会場全体でクラップしっぱなしの盛り上がりでした。

今夜踊られたダンサーは「アルミスタルミス」というグループとして活動されて、ベリーダンス教室も開催されている主宰のBARBEE MAKOさんと、ZIZIさんのお二人。今夜僕がうかがったことをお二人ともたいへん喜んでくれました。お客のほとんどは彼女たちの教え子さんとのことで、女性ばかり。少し遅れて入店したのですが、もう超満員で最初は立ち見を強いられるほど。
今回のライブを見て、撮影イメージが沸きましたので、次回訪れたときには是非撮ってみたいと思い、そのことをお伝えすると「是非撮ってください」とMAKOさん、「よろしくお願いします」とZIZIさんから承諾を得られました。舞踏の写真に一歩近づいてきました。

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