Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima-

Sunday, May 22, 2005

All night. And a long night.

前回の日記にて、この週末にはRICOHFLEXを伴って出掛ける予定がある旨を書きました。そのお出掛け計画は、木曜に娘が熱を出したため中止。ここのところの気温の落差で体調をコントロールしきれなかったのでしょう。熱は同日の内に平熱まで下がりましたが、いまだに鼻水が出るのが治まりません。まあ力を持て余して、家中走り回っているのですぐに良くなるでしょう。
で、昨土曜の午後に入院中の父を見舞いに近所の総合病院を訪れました。母からの電話でだいぶ調子が良くなってきたみたいと聞いていたので、孫の顔を見せるのがなによりも薬と思い、家族で出掛けると、あらら、たいへん苦しがっているではありませんか。当直の医師を呼び、さらに病室内で行えるレントゲンを撮るために検査技師さんも来ています。これでは見舞いどころではありません。とりあえず時間をずらして来ることに。状況を母にも伝え、夕方もう一度、家内と娘は家に残し、行ってみます。どうやら前日の検査での待ち時間に、風邪を再発させてしまったもよう。本人は呼吸がしずらいようで、ハァハァ喘いでいます。点滴を2本投与した後も改善の様子がないのですが、体内の酸素の値も正常、レントゲンにもなにも写らない、胸の音も静かなので、手の施しようがないようです。母と2人交代で夜まで付き添った後、本来ならば完全看護の病棟のため深夜の付き添いはNGのところですが、めずらしく「帰らないでくれ」と弱気に訴える父。看護士さんの了解をもらい、僕が朝まで付くことになりました。本来ならば横になって眠ってくれればずいぶん楽なのだと思いますが、横になると胸を圧迫されるのか余計苦しいようで、前の晩から一睡も出来ていないようです。弱い眠剤を投与してもらっても全く効き目がありません。また薬を強くすると、さらなる呼吸困難な状況に陥る可能性があるとのことで、しばらくは我慢の時間が続きそうです。
深夜2時ごろ体力も無くなってきたのか、少し横になると、半覚半睡の(ようにみえた)ような状態ではありましたが、1時間ほど落ち着いた時間を過ごせたようです。しかし僕は入院という経験が全くないのですが、6人部屋の病室というのはなかなかたいへんなものですね。父が横になり、僕自身もようやっと寝てくれるのか、とホっとしている深夜2時。同室のカーテンのあちらや、こちらからのノイズが一段と増してきます。自分の身体に大きな不安を抱え緊張した状態の病人には、このノイズつらいだろうな、せっかく眠りに入れそうなところ、覚醒してしまうのではないか?とこっちがやきもきしてしまう時間となりました。そして束の間の眠りから醒めた父は、そのまま朝まで再び身体を起こした時間が続きました。苦しみを抱えた身体では、ずいぶん長い夜だったでしょう。
朝一番で母がやってきて交代することになりました。父ももう一度横になり、どうやら再び眠ることができそうです。
僕は自宅に戻りシャワーを浴び、一人で朝食。もうすぐ娘が起きてくるでしょう。その前にふとんにもぐりこみます。
午前11時、実家に電話を入れると母は戻っていました。父はだいぶ落ち着いたので戻ってきたとのこと。そうか、それはよかった。
夕方、また病室を訪れると、随分顔色の良くなった父の姿。ちょうど夕食が配られた時間で、煮物が固くて味がしないだの、なんだかんだと文句を言いながら口に運んでいたのを見て、ああ父らしいなぁと思わずニヤリ。そして「じいちゃん頑張って」と励ます孫に満面の笑みをうかべた父。この孫の存在が父にとっての最良の薬であってほしいと、その両者の血をつなぐ者として願わずにいられませんでした。

Comments:
Niijimaさん、こんばんは。
たいへんだったですね。くれぐれもお大事になさって下さい。
本当に他人事とは思えず、拝読しています。おかげさまで、私の両親は健在なのですが、年齢的にも、いつ同じような状況に遭うか.....。
私の場合、実家が遠方にありますし、近くに兄弟が住んでいるわけでもありませんから、心配の種は尽きません。子どもの頃、看病してもらっていたことを考えると、離れて暮らさざるを得ない今の状況が、すでに親不孝だな、と思うこともあります。なににせよ、人の移動が激しい社会って、良いことはあまり無いのかもしれませんね。
Niijimaさんも、くれぐれも体調を崩されませんように。
 
marmotbabyさん、こんばんは。そしてご親切なメッセージありがとうございます。
家族のスタイルが多様化している昨今、様々な問題が浮き上がってきているように思えます。
ご両親が遠方ですと心配ですね。でもまだまだお元気なのでしょう? お子さんを連れて一回でも多く帰省の機会を得られるといいですね。
お気遣い感謝いたします。
 
 お父さん、苦しい夜を過ごされたようですね。本人にとっては、とても長い夜だったと思います。(Niijimaさんにとっても)

 確かに大部屋って、いろいろなノイズが気になるような気がしますね。うちの子が入院していた時も大部屋だったので、よく分かります。

 それにしても、少し楽になられたみたいで良かったですね。
 
おおえさん、ありがとうございます。
父の病状は一進一退していますが、頑張ってくれるでしょう。
深夜の大部屋は不思議な空間ですね。僕はいろいろ見聞させてもらった気でいるので、あっという間の一晩でした。
ありがとうございます。
 


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