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Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima- |
Tuesday, June 28, 2005Two photo exhibitions and KISS
新宿西口の三井ビルへ。ここにはキャノンのショウルームの他、ペンタックスとエプソンのギャラリーも入っています。
ペンタックス・フォーラムでは北野正さんという植田正治さんを師匠に持つ方の、植田さんと共有した時間、光景を写した展示、「My Favorite Scene-記憶の中の“植田 正治”-」が行われていました。 植田さんの写真のファンの方はたまらないだろうなと思いますが、あまり思い入れのない僕にとって、その光景はちょっと退屈でした。しかし師を慈しむように丁寧に丁寧に焼かれたプリント。これら温黒の紙の上に描かれた(まさに描かれた)トーンの美しさには目を奪われました。 そしてお隣のエプサイト。こちらでは森山大道さんの新作展「ブエノスアイレス」が開催されていました。 森山さんの写真はあの強烈な個性ゆえ賛否が別れるところです。僕は以前、森山さんの全キャリアの軌跡を展示した企画展を見たことがありますが、その生プリントから受けた衝撃は今も忘れません。もちろん例のブレ、ボケ、アレ写真は凄いことになってます。しかしそのシーンの表現として暴力的なまでにグイグイと迫ってくる勢いにはつい飲み込まれてしまいます。さらには70年代「遠野物語」のプリントでの正統的(?)な表現の中から立ち上がってくる深い深い黒のトーンの美しさは、森山さんが秘める写真の奥深さを感じられる素晴らしいものでした。 「ブエノスアイレス」の写真は森山さんの正統的ブレ、ボケ写真を中心にカラーも含めてエプソンの最新大型プリンターでインクジェット出力したもの。B全紙に引伸ばされた粒子は直径2、3ミリはあります。この粗い粗いプリント(プリンターはすごい性能なんじゃないかな?)の写真は、古き時代のヨーロッパの姿を残すと言われるブエノスアイレスの裏側に潜りこみ、僕の目を楽しませるに充分な説得力を持ち、さらには僕を路上へと、写欲を駆り立たせる力をも併せもっていました。もちろんブレ、ボケを追従するわけではありませんけどね。 さて、ペンタックス・フォーラム、エプサイトを経てキャノンのショウルームにも立ち寄ってみます。別に買いたいものがあるわけではありません。でも最新のデジタル1眼などを手にとってみます。ところで、その最新の「EOS KISS Digital」。この広告には可愛らしい外国人の子供たちが、なんとキッスのメイクを施して出演しているではありませんか! KISS/Detroit Rock City 無理やりの展開ですが、特別な想いのある楽曲の2番目です。 キッス。70年代にデビューし、そのパフォーマンス、衣装、メイクなどで一躍ときのバンドとなりましたが、アメリカン・ハード・ロックとして質のよい楽曲が沢山詰まった玩具箱のようなロック・バンドではないでしょうか? Detroit Rock Cityは、76年発売の彼ら4枚目のアルバム「Destroyer(邦題:地獄の軍団)」のA面1曲目。そしてロック史にも残る名曲だと思います。シンプルなリフ。そのリフ上にのせられたシャウト・ヴォーカルはハードでありつつも聴きやすいメロディ。そしてなんといっても美しいツイン・リードギターによる間奏部はロックのかっこよさを十二分に伝えます。 僕はこのキッスやクイーンをリアルタイムで聴き、ロックの大ファンになったのです。友達にレコードからダビングしてもらったこれらのカセットテープを毎日毎日聴き続けました。思春期にこのようなコスプレのキッスや、エログロ系のクイーン(とくにフレディ)に触れたせいで、まともな大人には成長できませんでしたが、あの当時、光輝くものとして認識していたロックとの出会い、これがあったからこそ今の僕があるようなものです。 Archives(previous archive links)
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