Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima-

Monday, December 19, 2005

To give the chance to experience something

17日土曜、家族で横浜美術館へ。先日家内と娘が近所の友達と18日に終了した横浜トリエンナーレという現代美術のお祭り(?)に行ったとき、この横浜美術館で進行している企画展のパンフを持って帰ってきたのがきっかけでした。その企画展、作家・李禹煥(リ・ウファン)さんという方の平面(油彩)と立体の作品。「余白の芸術」というもの。パンフに掲載された油彩の1点に心惹かれたのです。巨大なキャンバス上の白。そして面積的にはほんの数パーセント分に幅広の刷毛で描かれたブルーグレーの四角。ただそれだけの作品。広大な余白とせめぎ合い、緊張をもたらすものでした。
立体は自然の石と鉄板、または鉄の棒によるこれまた簡素極まりないもの。それが館の展示室の床に直に据え置かれ、鑑賞者はそのすぐ近くを作品に気をつかいながら歩かなければなりません。同行した娘、彼女にとって作品は公園の遊具となんら価値は代わりません。ぴゅーっと走りだそうとする腕を掴んで、大きな声にはしぃーっ。学芸員の方々になんど我が家族は注意を受けたでしょう。でも、それでも、不幸にして我が家族と同じ時間に館に来られた方々には申し訳ないのですが、遊具となんら価値の差を見出せない小さな子供にも、こういった展示を見せてやりたいと思うのです。単なる親のわがままに過ぎませんけどね。
展示に関して、ここまで簡素さを狙うなら、床そのものも白くペイントされていたほうが、この世界観の真っ只中に追い込まれるのではないかと、素人としては感じました。そして何点もの油彩は、その数パーセント、白以外のもので描画されたものが四角だけではなく(位置の変化はありましたが)バリエーションもあったほうが、せめぎ合う緊張への作家のチャレンジがより豊かな創造性に支えられるのではないかと思い、少し退屈な気持ちが芽生えたのは否定できません。

18日日曜、娘が通う音楽教室のクリスマス・パーティーへ。幼児を対象としたいくつかのクラス合同の企画で、かつ日曜日であるため僕のように普段のクラスに付き添えない父親も多数参加しましたので、すごい人数。この付近ではもっとも大型の音楽センターのため内部にはしっかりとしたホールがあり、そこが会場となっていました。発表会などはこのホールで充分できそうです。内容はパーティーというより、担当の先生方による歌と演奏のコンサート形式でした。
前日の美術館で子供(同伴の家族)は白い目で見られたわけですが、コンサートや舞台の類も未就学児は入場不可というものがほとんど。ですので子供が生の音楽演奏に触れられるのは、ファミリーコンサートのような企画ものしかありません。以前渋谷の「子供の城」で、その手のコンサートを見たことがあるのですが、それは進行演出が全然ダメで、うちの娘はほんの20分ほどで飽きてしまい、途中退場しました。子供相手ってとても難しいと思いますが、それに向けて何かを行うときには、演出をもっとよく考えてほしいと感じたことがありました。
しかしこの日のコンサート形式のパーティーでは子供と一緒に歌ったり、手を叩いたり、サンタクロースが登場したりと、子供が飽きずに参加できる内容。まぁ普段のクラスの延長線上にあるのでしょうが、子供に手馴れた方々によって行われるものですので、こういった機会は貴重だなぁと感じました。

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