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Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima- |
Saturday, April 30, 2005Flow of time
風が強かった昨日でしたが、今日は穏やかな好天。こんな日に出社しても気は漫ろです。仕事をさっさと片付けて午後4時には横浜へ。ふらふらと写真を撮り歩き、5時に馬車道駅近くのBANK ART 1929へ。ここは旧第一銀行の行舎であった建物、現在はNPOの運営によりアートスペース&カフェとして利用されています。本日行われる舞踏カンパニー、ALMIS TARMISの公演を拝見しに訪れたわけです。馬車道駅から地上に昇ると、そのクラシックな建造物は周囲を圧倒するように建ち誇っていますが、内部も高い天井、列柱がならぶ荘厳な雰囲気。今夜ここで繰り広げられる舞踏のステージをイメージすると興奮が抑えられません。事前にALMIS TARMISを主宰されているダンサー、BARBEE MAKOさんに撮影のお願いをご快諾していただいておりましたので、僕のモチベーションも最高潮です。
ほんとに素晴らしかった今夜のステージに関しまして後日詳しく記したいと思います。 今日は当サイトに関しまして重要なお知らせを記させていただきます。 リピーターの方々は、このページをお読みになり既にご存知かと思いますが、サイトを引越しすることにしました。 明日5月1日より当Sound Of Silenceはいままで利用しておりましたプロバイダーのHPスペースからレンタル・サーバーに主なコンテンツを移動させます。また独自ドメインも取得しました。新しいアドレスは、 http://www.mniijima.com/ です。ブックマークしていただいております方はご変更くださいますようお願い申し上げます。またリンクの件は、サイト管理者の方々にあらためてお知らせをさせていただきますので、ご面倒をおかけいたしますが、お時間がございますときに処理していただけたら幸いです。 またこのリニューアルに伴いましてフォトブログを開設いたします。こちらは「Across the Street Sounds」と名づけました。Sound Of Silenceの分家としてたくさんの方々に見に来ていただけましたら嬉しいです。 さらに本サイトのoverseasのページですが、その内容が僕の個人旅行記とカラーを中心とした写真で構成していましたので、存在が浮いているなぁと、感じておりました。よってこれはこの機に分割してしまい、従来のサーバー上で「M.Niijima's photography and travel stories」として再出発させることにしました。 日付が替わり次第、深夜の引越し作業をしていきますが、その間にアクセスされた方にはページが見当たらないなどの不具合が生じる可能性もありますが、何卒ご理解くださいますよう重ねてお願い申し上げます。 今後とも、Sound Of Silence フォトブログ、Across the Street Sounds そして、M.Niijima's photography and travel stories をよろしくお願いいたします! Friday, April 29, 2005preparation for move
ゴールデンウィークに突入しました。この記事を読んでくださっている方々はどのような連休をお過ごしになるのでしょうね。人によっては仕事ずくめの方もいらっしゃるでしょうか?
僕は明日30日に休日出勤、あとは暦通り2日(火)、6日(金)は出社しますので、トビトビ石連休って感じです。3日から5日までは家内の実家のほうへ行ってきます。 サイトの引越しの件ですが、もうほとんどの準備を完了できたと思います。ただしブロッガーを使ったこの日記(のアーカイブ)に関して、自サイト内にリンクしている箇所は引越し後にリンク・アドレスを変更しようと思っています。 今回一番時間を費やしたのは、フォトブログの開設です。一度ブロッガーを使って、いまのこの日記のデザインをベースに構築していき、ほぼ完成するところまで至ったのですが、フォトブログとしての機能面で満足ができませんでした。とはいえフォトブログだけどこかのサービスに登録して(そのサーバーで)展開するのは、サーバー容量を増やす目的で引越ししたことに矛盾しますし、避けたかった。 そこで今度契約したサーバーはcgiも使えますのでMovable Typeを利用することにしました。これも自サイト内にログを残せるタイプのブログツールです。そしてブロッガーで言うところのダッシュボードという、データを投稿・アップロードしたり、設定を管理したりするコントロールタワー(Movable Typeでは、これをPublishing Platformと呼びます)も自サイト内に持つものです。このインストールと設定の調整はマニュアル通りに行ったら、意外と簡単にできちゃいました。 次にフォトブログのデザインですが、一からスクリプトを組み、CSSでレイアウトしていく時間は到底ありませんので、テンプレートを供給しているサイトからダウンロードし、カスタマイズをしていきました。フォトブログとしては人気のあるサイトさんのようで、photoblogs.orgで国内のフォトブログを巡回してみると、このテンプレート利用者が目立ちます(もちろんMovable Typeユーザーに限りますが)。おそらくフォトブログとして、みんなが必要だと思っている機能を充実させているテンプレートだということでしょう。 そんな機能面に負けないよう、頑張って写真を撮っていきたいものですね。 Wednesday, April 27, 2005Information from Sound Of Silence
当サイトについてのお知らせをさせていただきます。
Sound Of Silenceは5月1日にリニューアルします。と言ってもコンテンツには、あまり変化がない(一部コンテンツを別サイトにします)のですが... まず現在のプロバイダーによるサービス・スペースから、新規に契約したサーバーへ引越しするのが第1番目の目的です。今後増えていくであろう(そうあってほしい!)コンテンツ、とくに画像データ、の対策としてより容量に余裕のあるサーバーを求めての判断です。 そして引越しと同時にフォトブログなるものもスタートさせます。あくまでも当Sound Of Silenceがメイン・サイトなのですが、もっと気楽に撮ったものをUPさせたいと思い、多少写真のクオリティが落ちるものでも、どんどんアップし、人目にさらすことをしようかなと考えています。ただし掲載する写真は全てストリート系(お散歩系?)銀塩モノクロ写真(ネガスキャン)。カラーやデジカメは対象にしておりません。またフォトブログを通じた新たなコミュニティが生まれるといいなぁ、なんて考えておりますです。 リンクしていただいております方々には、リニューアル後、あらためてリンク先変更の通知をさせていただきますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。 Tuesday, April 26, 2005My Favorite Things
昨夜はライブに行っておりました。ヴォーカリスト、ウィリアムス浩子さんのステージをほんと久々に楽しんで参りました。共演はピアノ、井上ゆかりさん。パーカッション、はたけやま裕さんと当サイトではお馴染みのメンバーです。現在ジャズ・クラブにせっせと足を運ぶようになったきっかけのライブは、このウィリアムス浩子さんと井上ゆかりさんのデュオを聴いてからのこと。ですから僕にとってとても思い入れの深いライブと言えます。
井上さんとはたけやまさんのデュオでグリーンスリーブスをテーマにしたインストで始まったこの日の代々木NARUは、とても楽しい雰囲気に包まれ、浩子さんとは初組み合わせの(井上さんとはピアニンプランというユニットで共演している)はたけやまさんも、いつもながらの素晴らしいアンサンブル、そしてその場の全ての人を釘付けにするソロを聴かせてくれました。 1stステージの「My Romance」での深いところから立ち上がる浩子さんのヴォーカル。彼女の魅力のなかでもっとも僕が好きな音域での歌唱を堪能しました。鼻へのヌケ、響かせかたが秀逸なこのアルトな歌を、目をつむり、一音一音集中して聞いていると、これまた美しい井上さんのピアノと世界観を広げるはたけやまさんに支えられて、なんとも言えない感動を覚えました。 2ndステージではカーペンターズの「Close To You」をとても軽やかに歌われ、また違った魅力を感じとることができました。ここでの浩子さんを欠いたインスト・デュオは、なんと19世紀チェコの作曲家スメタナの「モルダウ」という大胆な選曲。ロマン派真っ只中のスメタナの魔術的な美しい和音の彩りを活かしながらも、ジャジーなグルーブで、とてもかっこいい「モルダウ」でした。 3rdステージは楽しさ満天で、その勢いとグルーブを捕らえんとばかりにシャッターを切りまくった僕です。姿態のよいところでシャッターは切れていると思いますが、あとは表情ですね。常に動いている被写体において、ほんとによい表情が撮れているかどうかは現像してみなければ判りませんからね。すごく気持ち良くシャッターを押せていたので、いい写真があるとよいのですがね。 Monday, April 25, 2005prices of the films
23日の日記にILFORD HP5+は安いから使い始めましたと、書きましたが、本日ライブハウスに向かう前にヨドバシカメラ新宿西口本店に立ち寄ると、あらら、イルフォードのフィルムは4月25日から値上がりしますとのこと。25日って今日じゃないかぁ。そのHP5+(36枚)はいままでDELTA400がしていた価格の税込み403円、DELTA400は454円となっており、本日必要だったDELTA3200に至っては1本、税込み521円もしました。
リバーサル・フィルムに比べれば、まだまだ安いモノクロ・フィルムですが、全体的に写真感材は徐々にレアな高額商品になりつつあるのかしら? 120フィルムもHP5+は135フォーマットと同額になっていた(うる覚えですみません)と思いますので、こうなると俄然安いネオパン! それでもがんばれイルフォード。DELTA3200はライブで必要ですし、HP5+も買うぞー。 Sunday, April 24, 2005screen actors and street performers
今日は運転免許証の更新に行ってきました。横浜から私鉄・相鉄線に乗り二俣川へ。講習時に見せられる安全運転啓蒙のビデオですが、昔とずいぶん変わりましたね。以前は生々しいドキュメント、って感じで事故現場やデータやらお堅い作りでしたが、今日見たものはドラマになっていました。なんと主役は永島敏行さんで、その奥さん役は朝加真由美さん。永島さん扮する会社員が飲酒後、死亡事故を起こし、一家の主を失った被害者宅はもちろん、加害者本人、その家族や会社にも不幸は覆いかぶさるといった主旨のドラマ。終わり近く、朝加さん役の加害者の妻が飛び込み自殺を図ろうとして娘に止められるシーンが泣かせます。みなさん飲酒酒気帯びでの運転はやめましょうね。
さて更新された免許証をいただいた後は、桜木町に出て野毛に向かいました。昨日父から、この週末毎年恒例となっている野毛大道芸のイベントをやっていると聞いたからです。週末のみなとみらいや公園などで、大道芸をよく見掛けますが、多くの芸人が集まるこのイベントを観たことがありませんでしたので、ふらっと行ってみました。そしてふらっと行ったついでに芸人さんとそれを見る客たちの写真をパラパラと撮ってみました。おもしろい写真はあるかしらねぇ? Saturday, April 23, 2005monochrome films
昨夜はILFORD HP5+とFUJI S-PRESTを書く1本づつ現像。ちょっとこの2種類をものにしたいと思ってます。HP5+はDELTAより1本あたり60円安いというのが使い始めた理由。だったら素直にネオパンでいいのですが、なんとなく好きなイルフォード。S-PRESTは街角スナップをEI800で使いたい。好天ならISO400クラス(DELTAやHP5+)の@EI200で良いのですが、荒天時などにスピードを稼ぐための対策として使用し始めてみました。(実際はY2フィルター含めてEI400程度のスピードで撮っているんですが。)
さて先日、娘の写真を撮ってくださった実家の近所のSさん。今日はお孫さん(1歳)が遊びに来ており、よちよち歩いていたので、先日のお返しとばかりうちの娘を絡めて写真を撮ってみました(もちろんモノクロ)。そしたらSさんも「わたしもカメラ持ってこようっと」と言い、レンズだけでなく本体ごとロボットを! このお宅にはいったい何台カメラがあるんでしょうねぇ。 Thursday, April 21, 2005...me... thinking, and on a sunny day.
一週間は早いなぁ。前回この日記を書いたのは月曜。あっという間に木曜日も終えようとしています。ここしばらく写真の新作もUPしていませんし、暗室関連の記事も書いておりませんので、結構飽きられているかな?と思いきや、カウンターは進んでいますので、ふらっと立ち寄ってくださる方がいらっしゃるのですね。有難いことだと思うと同時に、新作の展示もなく申し訳ない気持ちになります。
写真に関して、いま、ふたつ考えていることがあります。ひとつめは、あるテーマに沿った写真を撮ること。テーマそのものは決まっていますが、それをどう表現していくかという点をプランニングしています。だんだん固まってきてはいますが、はたしてそれが表現できるのか、写すことができるのかは判りません。しかし夏までには発表できたらいいなぁと思っております。 ふたつめは、ストリート・スナップに関してです。最近は街中で撮ることが楽しくてしょうがありません。作品の質はとりあえず置いておいて、それでもこの楽しさを伝えたいな、と思うようになりました。うちのサイトではGallery01を(ギャラリーの玄関口として)ストリート・フォトのページにしているように、このジャンルは僕にとってけっこう重要で、掲載写真も拘っているつもりなのです。そこで、もっと気軽にパラパラ撮ったスナップを掲載できるスペースを作ろうと思いました。 たぶん、いまのプランですと、それはフォトブログ(またはフォトログ)の形態を採ると思います。Sound Of Silenceとは(その1部分ではあるが、)区別するため、新しい名称も考えちゃいました。 乞うご期待ください。 Monday, April 18, 2005Exoticism music
なにか「エキゾチック風のBGM」を紹介してほしいとBBSのほうに書き込みがありましたので、何点かリストしてみようと思います。
エキゾチックをどう捉えるかで、ずいぶん変わってしまうんですが... 「ちょっとおしゃれな異国風のCafeでBGMにかかっているような…。」というリクエストも付け加えられていましたが、うーん難しいなぁ。そのカフェのインテリアにも寄りますからね。東アジアに寄っているか、中近東まで行ってしまうのか? というのが選択のポイントでしょうか。 中近東まで行くと、かなりエキゾチックですね。聴きやすくて、代表的なものはベリーダンスの音楽でしょうか? ベリーダンスってみなさんご存知ですか? お腹をくねらせながら踊る、とてもセクシーなものです。レバノンでは音楽制作も盛んなようで、僕は、 「レバノンのベリーダンス音楽(byエマド・サッヤー)」というCDを持っています。 さすがにアマゾンには商品がなかったので、世界民俗音楽CD通販カルタコムというマニアック・サイトへのリンクを貼っておきます。 ただしダンス・ミュージックなので、けっこうビートが効いていますし、ゆったりと癒されたいならば、ちょっと違うかもしれませんね。 東南アジアだったらインドネシア、とくにバリ島のガムランをお勧めします。僕の持っているCD、国内で購入したものはけっこう古いので(85年ごろですから)もう商品ないかも。あとは現地で公演を観た2つのグループのCDを、現地CDショップで買ったのですが、これも国内では手にはいらないかもですね。ということで、ティルタ・サリというその内のひとつのグループによる国内盤を紹介しておきます。 「絢爛と超絶のガムラン」 ガムランは最初わけわからん音楽かもしれませんが、適当に流して聴いていると、けっこうアルファ波が脳から出ちゃうのか? かなりゆったりとした気分になってきます(速いフレーズの連続でも)。現地では蒸し暑い劇場や、寺院の境内での公演ですが、日本では夏の暑い盛りにエアコンを効かせて聴きたいですね。すぐお昼寝できちゃいますよ。そういう季節にカフェでかけてもいいかもしれませんね。 南アジアだとインドとなりますが、実は僕、インド音楽にあまり詳しくはないんです。ただしその雰囲気を持ったもの(哲学的、宗教的イメージ)とヨーロッパの洗練されたものとの融合を感じられる元モンスーン(インド系イギリス人のバンド)の歌姫シーラ・チャンドラによる声楽パフォーマンス「ウィーヴング・マイ・アンセスタ」は畏敬を感じるほどすごい音楽。リンク貼りましたが在庫切れみたいなのが残念ですね。 最後に東アジア、中国の北のほうのイメージで。崔岩光(サイ・イエングアン)さんという中国人ソプラノ歌手をご紹介します。大草原と遠くに連なる雪山みたいなイメージが広がる歌曲集です。 「茉莉花-中国のうた」 中国語が妙になつかしい感じで、人の素朴さや、自然の雄大さを僕は感じます。 ということで、アジア圏域でのエキゾチック音楽をリストしてみました。 Sunday, April 17, 2005The latest commodity and the queer curio
今週末は家内の実家のほうへ行っておりました。2月に生まれた姪にも対面し、ああ生まれたばかりの赤ちゃんって、こんなに小さいんだなぁ。うちの娘もこんなだったんだよなぁ、とあらためて思ったりして。
5人の孫を持った義父は、孫たちをデジカメに収めるのがなににも替え難い喜びのようです。まいど娘を写した大量のインクジェット・プリントをお土産にくれる義父、いままで使っていたNikon COOLPIX4200をやめ(訊ねなかったけれど、固体はどうしたのだろう? 中古店に売るようなことはしないと思うのですが。)KonicaMinolta DiMAGE A2を購入していました。発色がいままでに比べておとなしいとか言っていましたが、いろいろパソコン周りも含めて見てあげたら、どうやらプリンターがもう寿命みたいで、マゼンダのインクを充分に出力できないみたいです。うちの娘が産まれた前後に購入していましたから3年前後。あれだけジィーコ、ジィーコと写真をプリントしていたのですから、よく働いたマシンだったのではないでしょうか。義父はさっそく新型のプリンターを買いにいくと言っておりました。 自宅に戻ると、先日娘の写真を撮ってくださったSさんから、そのときのカラープリントが届いていました。バルナック・ライカに装着されたROBOTのレンズ、イメージサークルが合わないので4隅は流れていました。(とはいえミニラボのL判プリントなので、トリミングされている角もあります。)1枚逆光ぎみのものは全体的にフレアに覆われ、斜光のものも若干フレアを感じるかな? こういうレンズはフードがないと、かなーり厳しいんですねぇ。 Wednesday, April 13, 2005What is the insufficient one?
薄桃色の花弁が土手の土の上に、そしてその土手に沿って走るアスファルト道路の上に、圧倒的な量でもって見事に散り落ちている。この長く続く雨は、それら散り落ちた花弁を少しづつ少しづつ集め、そしてアスファルト道路端の側溝に運んで行く。集められた大量の雨水と、大量の桜の花弁が下水管の中で渦を巻き流れる様を見てみたいと思った。
自分にはなにかが足りないという気持ちは、誰にでもあるのだろうか。全てに満ち足りた人というのは存在するのだろうか。人は欲深いものだから、なにかしら不満足な部分をもって生きているのだろうけど、それが今後の生き方や、努力などによって得られる類のものであるのならば解りやすい。しかしその足りないと感じたものが過去に置いてきてしまったものだったり、過去の時間そのものだったりすると厄介だ。足りないものを埋めるのは何なのだろうか? 自問する。 Monday, April 11, 2005an observer's eye
昨日までの好天気から一転、寒い一日です。昨深夜から喉と鼻の調子が悪く、この冷たい雨と風は堪えます。
そんな体調ではありましたが、午後時間ができたので銀座に向かい、内田ユキオさんの個展を拝見してきました。このサイトに来てくれるみなさんは個展にいったとき、どんなペースで見てまわるのでしょうか? 僕はけっこう1枚1枚ゆっくりと見ていますので、あとから入場してきた、たいていの人に追い越されます。そしてぐるりと1周し、もう1回最初から見ていきます。 内田さんの作品は、写真を見ているということを忘れさせ、その現場に自分が居るような、自分がその光景を見ているような感覚にさせられました。そんな感想を帰り際、内田さんご本人に厚かましくも述べたところ、「そういう理想をもって写真を撮っていますので、そう感じていただけたことはたいへん光栄です。」と返ってきました。とてもソフトな話し方をされる方ですね。 びっくりするようなことは何も写っていないのに、写真の中に惹かれていってしまうのですよね。しかし被写体と同次元で交わっているのではなく、あくまでも観察者としてその光景を見ているという距離感。それから中間域のトーンがとても柔らかできれいでした。(撮影からネガづくりも含めて)あんなプリントができるようになったら益々写真がおもしろくなるだろうなぁ。 Sunday, April 10, 2005Duet by two individuality
友人のクラシック・ギタリスト、明石現さんのコンサートへ。満開の桜の時期をよいお天気続きで迎えた今年の首都圏ですが、今日のこの天気を最後に明日からは崩れるとのこと。
会場は自由が丘美術館。オーナーのプライベート・コレクションと思われる美術作品は16世紀を中心にペン画、チョークなどシンプルな画材で描かれた洋画そして版画。それらを背景にクラシック音楽に浸れる極上の空間です。 本日のプログラムは同じくギタリスト、竹内永和さんとの2重奏コンサート。 竹内さんは演奏家としてのキャリアだけでなく、ギター編曲家としても世界にその名を馳せる実力者。ギター編曲といえば、日本の20世紀現代音楽の第1人者であった武満徹さんが有名で、数々のギターのための作品、そして他の楽器のために書かれた楽曲のギター編曲をされています。その中にはビートルズの楽曲をクラシック・ギター用に編曲したものもあり、数多くのギタリストによって演奏されています。竹内さんもビートルズの編曲をされており、スウェーデン人、G・セルシェルに提供しているほど。 今日は昼、夜、2部入れ替え制で、僕は夜の部のチケットを持っていたのですが、昼の部終了した午後4時ちょうどに現地入り。明石さんとは家族ぐるみでお付き合いをさせていただいており、うちの家内と娘の顔を久しぶりに見せようと思ってのこと。娘はまだコンサート無理ですからね。 そしてこの時間から、宣材用などのフォト・セッションがあるとのことで、それに便乗したのです。今回は6X6で撮ってみました。 さてコンサート夜の部は午後6時にスタート。まずは2重奏。20世紀前半に活躍したブラジル人作曲家H.ヴィラ=ロボスの「フランセットとピア」という組曲。ピアがフランスにやってくる。フランセットに出会い、話しかけ、ともに遊ぶ、ピアは戦争にいき、そして戻る、というストーリーだての組曲。まるで道化のマイムをみているかのような楽しい音楽。あの時代にこんな自由で明るい音楽が作られたなんて信じられない。 続いて武満徹さんの映画音楽から2曲。「ヒロシマという名の少年」哀愁のあるテーマが表現豊かな武満編曲でとても魅力的。ギターという楽器を知り尽くした作者による極上の2重奏。次の「不良少年」もそうなのですが、シンプルなサウンドのなかで想像力が広がる広がる。そしてきっと映画の中で奏でられても主張しすぎず、映像をきちんとサポートするんだろうなぁ。 次に明石さんのソロとなり、イタリアの現代作曲家C・ドメニコーニによる「トルコ民謡集」。明石さんはドメニコーニの「コユンババ」という難曲をレパートリーにしているのですが、この民謡集は初めて聴きます。題材に採った民謡の原曲はどんなものなのでしょうか、イスラム風な旋律を感じられたのは最後の曲だけで、どちらかというとジプシー風なのでしょうか? それもドメニコーニの手にかかると土着的な臭さとモダンな和音があわさって、まるで新たな息を吹き込まれたような楽曲になっています。明石さんの演奏も、リラックスしていて心地よいなぁ。 休憩を挟んで、次は竹内さんのソロ。なんと「ブラックオルフェ」「オルフェのサンバ」「宇宙飛行士」「マシュ・ケ・ナーダ」とボサノヴァの名曲を聴かせてくれました。僕がよく聴くジャズ・ミュージシャンによるボサノヴァとは違い、素直な解釈でブラジルの音楽を表現されていました。 2重奏に戻りフレデリック・ハンドの「祈り」、そして映画ニュー・シネマ・パラダイスのサントラから4曲を組曲にした竹内編曲が光る演奏。そして竹内さんの弾くメロディ、1音1音の強弱のコントロールが素晴らしく、美しいメロディを「聴かせる」演奏。そしてヴィブラートがかつて聴いたギタリストの誰よりも美しく響き、たいへん感動しました。 お二人とも国内のプロフェッショナルな職人さんの手による楽器を使用されているのですが、それぞれの職人さんの個性が、それぞれの演奏個性にたいへんマッチした楽器で、竹内さんの野太く、かつ和音バランスのよい楽器、明石さんの倍音の多い艶やかな楽器と、2つの個性を楽しむこともできました。 Saturday, April 09, 2005under the cherry blossom tree
少しの風で花弁はひらひらと舞い、待ち遠しかった桜の季節も終焉に向かっている。近所の公園はお弁当をひろげる家族、真っ赤な顔をしたオジサン、走りまわる犬、などなど多彩な顔ぶれでいつになく賑やかである。そんな公園には足を向けず、娘を連れ、とあるお寺さんへ。この住宅地の中にあるお寺さん、おそらく御住職が住居とされているのであろう棟の庭先に見事な桜の木があります。その桜の下で娘を遊ばせ写真に収めようという魂胆。ところが最近の娘は色気づいてきやがって、カメラをむけると両頬に人差し指を持ってきて「ニコッ!」。そして「パパぁ、おしゃしんとれたぁ? わたしにもみせてぇー」。「あー、このカメラはね、撮ったものをすぐに見れないんだよ」と僕。「ふーん、そうなのかぁ」と不満そう。悪かったな、レトロなオヤジで。
ということで今年の桜写真は親ばか写真となりました。 Friday, April 08, 2005Purple haze
まだ冬の装いが残る富士の山肌、雪肌は、春の霞によってその輪郭を曖昧にしながらも辺りを払う様には畏敬の念が生じる。またその霞はほとんどの色素を遮断し空と渾然一体ブルーグレーのパノラマを描き出した。
出張で山梨県河口湖地方に行ってきました。今日は社用車ではなく高速バスを利用。このあたり桜はまだまだですが、とても暖かい日です。とはいえまだまだ日が落ちると急に冷え込むんですけどね。ところでいつもは少し時間をつくって湖畔のほうへ撮影に出掛けたりするのですが、今回はそのような暇もなく、3時間ほどの滞在でとんぼ返り。帰社後も週末の対応のためオフィスで仕事仕事。会社の花見はパスしました。 今日のお題のPurple hazeはギタリスト、ジミ・ヘンドリクスの代表曲。ほんとは紫煙を表現している曲です。紫煙って最近では死語ですね。いまやジャズ・ライブハウスでも喫煙者はほとんどいませんからね(僕はスモーカーですけど)。 Thursday, April 07, 2005Trouble coming out one after another
昼頃より、BBSに接続できなくなっております。これはサービスを提供している「ロケットBBS」側で生じた問題によるもので、この間に書きこみに来られた方々にはたいへん失礼をいたしました。(ロケットBBSは周囲でも利用されている方が多いので、みなさんのところも軒並み接続できなかったと思いますが...)
さて昨日に引き続き、春を飛び越え、一気に夏が来てしまったか、というようなお天気。外濠沿いの公園はもう昼過ぎからお酒のにおいが漂う浮かれた雰囲気。うちの社も明日金曜夜に花見をするようですが、僕は出張があるので参加しません。お酒は好きですけど、会社の宴会は好きじゃないから好都合。それにこの時期、夜はまだまだ気温が下がりますから、心地よくお酒を飲むなんて雰囲気にはなれないんですよねぇ。 先日のライブを現像するのに、Microphenを切らしていることに気付きあわてて購入。フィルムコーナーではFUJIのモノクロフィルム、ネオパン400の3本セットに写真家内田ユキオさんのミニ写真集が一緒にパッケージされたものが販売されていました(ISO400のフィルムは今後HP5を使ってみようと考えていますので、買ってないですけど)。その内田さん、明日から銀座数寄屋橋の富士フォトサロンで個展をされるそうなので期間中行ってみようと思っています。彼の文庫本を読んだことはあるのですが、生プリントで作品を拝見したことがありませんのでよい機会だと思っています。 と、この文章をUPしようとしたのですが、ロケットBBSに引き続き、bloggerも落ちていてた。ぐすん。。。 Wednesday, April 06, 2005an exhibition
これから伺おうという方々も読んでいらっしゃると思いますので詳しくは書きません。昨夜ライブをご一緒した、どうみょうさんの写真展初日。夕方時間をつくり、会場である銀座シグマラボさんに。
いやあ今日は暑いくらいの日でしたね。屋内ではTシャツ1枚になってました。銀座の街も春一色といった感じで、道往く人たちも足取りが軽いようです。 会場ではどうみょうさんと話し込んでしまいまして、およそ1時間も長居しておりました。昨夜のライブのこと、写真のこと、カメラのことなどなど。コーヒーまでご馳走になり、このところ長くなった日が沈む前にようやっと会場を辞してきました。 今回のどうみょうさんの写真アプローチ。いかなる場合でも被写体を見つめ感じること、そして写すことの基本は変わらないんだ、ということを教えていただいた個展で、有意義な時間を過ごすことができました。どうみょうさん、ありがとうございました。そしてまだ始まったばかりですが、この写真展がどうみょうさんにとっても実り多いものになりますよう願ってやみません。 Tuesday, April 05, 2005rendezvous
今夜はサイトを通じて交流させていただいている、どうみょうさんをお誘いして、村上ゆきさん(当gallery0302)のライブに行ってきました。昨年のメジャーデビュー以降、大型のホールやライブハウスでのコンサートを中心に行っていた村上さんの久々のSTRINGS出演でした。
STRINGSさんについては、このページで何度も書いていますが、本当にクオリティの高い音楽が毎晩繰り広げられている、席数24のこじんまりとしたお店。 そして今夜、僕たちがGETした席は、村上さんとの距離1.5メートル。彼女のブレスのひとつひとつまで伝わってくるような近さです。 1stステージでは、彼女のアルバム中、僕がもっともお気に入りのジミ・ヘンドリックス「Little Wing」、そしてジャニス・イアン「Getting Over You」の演奏があり、とっても幸せ。共演者、ギターの平岡雄一郎さんは、村上さんと抜群のコンビネーション。クロマティック・ハーモニカのmatsumonicaさんも、これがハーモニカ? こんなに表現できるんだ! と驚愕の演奏です。 1stが終わった休憩時、ご本人にどうみょうさんをご紹介させていただき、また僕自身が以前撮ったプリントをプレゼント。村上さんってホント気さくな方なんですよね。そういう彼女のキャラクターに魅了されているファンはとても多いと思います。 さて2ndステージ。ご本人に撮影の許可をいただいたので、どうみょうさんと2人でレンズを向けます。僕はいつものFM2に1脚を付けた大袈裟なスタイル。しかしお隣ではライカM7の軽やかなシャッター音が! うーん、スマートですねぇ。レンジファインダー機の小さなシャッター音は、こういうライブの撮影に向いていますね。ああちょっとライカが欲しくなってしまったランデブー撮影でした。 Sunday, April 03, 2005a formidable middle-aged lady
雨が降るという予報であったのに、朝からよいお天気。午後からうちの実家に娘を連れ遊びにいきました。
うちの娘は、実家のご近所で人気もので「あらー、慧ちゃん遊びにきたのぉ?」(うちの娘の名は慧=けい、といいます。)とオバサン連中からモテモテです。そして(ご近所若夫婦の)Nさん宅の、うちのより1歳上のお兄ちゃん、りょう君と遊んでいたところ、(ご近所オバサンの)Sさんがやってきました。Sさんは、そうだな50歳代後半から60歳なるかならないかくらいの方で、ご主人が写真を趣味とされています。たぶんモノクロ自家現像はされていないと思います。カラーを主に撮っていらっしゃるようです。自宅の庭や、近所での花の写真をよく撮影されているのを見掛けますが、135、中判、そして4×5も持っていらっしゃるはず。Sさんご夫婦には、うちの両親も僕たちもたいへんお世話になっており、僕の結婚式のときには、家内用の手作りブーケをプレゼントしてくださったのです。そしてブーケは投げて独身女性に持って帰ってもらうため(僕たちの)手元には残らないものということで、そのブーケをご主人が撮影したプリントも併せて頂戴しました。淡い花の色を忠実に、そしていい感じの浅い深度で柔らかさを出しており、思い出に残るとても良いプリント。それはいまでも大切にしているのですよ。 で、今日「あらー!」っと現れたのはSさんの奥様のほう。「子供たちの声がしていたから」とカメラを持っています。あら、オバサンのほうも写真やるんだ、とそのカメラを見つめると、なななんと、バルナック・ライカではありませんか! そして初めて見るレンズが装着されています。ROBOTです。ええ! ロボットのレンズ? 僕は娘と、りょう君を日のあたるところへ誘導したり、2人の手を繋がせたり、と黒子に徹しながら、Sさんを横目で見、バルナック・ライカですねぇ、とか言ってたんですが、なんのこっちゃいという顔をしているSさん。ところが、なんの躊躇いもなく、フィルムを巻き上げ、絞りをいじり、シャッターを切る動作に、無駄はありません。恐るべしです。 自宅に戻ってからWEBで、Sさんのライカに着けられていたレンズ、ROBOTのレンズを調べてみましたら、テッサー37.5mm, F2.8のようです。鏡胴がかなり短く(最初はエルマーなどの沈胴式のレンズ、それを伸ばす前かと思ったくらいです)、すごくボディと合わせてもコンパクトにしっくりと収まっていたのが格好よかったです。しかし距離計は連動しない(ということはSさん、ピント目測だったな。)し、イメージサークルも違うようですねぇ。あ、それとスクリューマウントではありますが、専用のマウント・アダプターが必要みたいです。さて、どんな写りになっているのでしょうね。出来上がったら是非、プリント拝見したいものです。 Saturday, April 02, 2005How Deep Is Your Love
日が落ちても、まだ穏やかな暖かさに包まれている。金曜の宵の口、人の波を掻き分けながら渋谷、公園通りを登る。
昨夜は鈴木奈緒さんのピアノ・トリオを聴きに、初めて訪れるライブハウス「公園通りクラシックス」にお邪魔しました。山手教会の地下駐車場を入っていき、もともとはここも駐車スペースであったであろう場所に、そのライブハウスは在りました。白くペイントされたコンクリート剥き出しのスペース。ステージに向いて両サイドは吸音素材を壁に取り付けていましたが、けっこう残響のあるライブハウスです。 そしてステージに向けて整然と椅子が並べられ、いつも通っているレストラン・バーのようなジャズ・クラブとは違い、どちらかというとロック系のライブハウス(には椅子はほとんどありませんが)に近いスタイルかなぁ。おそらくご本人の手作りと思われる曲リスト、曲説明を含む冊子も用意されており、このあたりはサロン系のクラシック・コンサートを思わせます。 お客さんも埋まり、メンバーが登場してきました。僕はいつになく緊張しています。 ジャズ・ナンバー「On Green Dolphin Street」から始まり軽やかなスイング感に満たされます。ピアノタッチはシャープな印象。そして1音1音がくっきりと浮き出てくるような明瞭さを伴っています。次曲もスタンダード「How Deep is the Ocean」。へんなリズムの崩しもなく、聴きやすい。どちらかと言えば黒っぽさよりも欧州的な雰囲気を持ったピアノ・スタイルなのでしょう。そのスタイルは映画「いそしぎ」の主題歌で活かされ、そしてフランス、ジャズ・ピアノの大御所ミシェル・ペトルチアーニの曲「La Champagne」ではもうハマりまくりです。 そしてご自身のオリジナル曲、ニューヨークに滞在したときの印象を曲にしたという「NY」。これはすごく良かったです。僕自身はかの地に訪れたことはありませんが、街のもっとも輝いている部分を、今、切り取ってきたばかりというような鮮度のある、そしてキラキラと輝く様が、手にとれるところへ提示された感じ。アクの強い演奏でよどんだNYになるより、その欧州的なスタイルでもって、外から入り込んだNYを感じられます。そして1stステージ最後はサンバのリズムでACジョビンの「Favela」という曲。ラテンのリズムの描き方も気持ちよいです。 全体的に、僕の前から2列めの席では、ほんとうに惜しいことにベースのラインが全然見えてこなかったこと。ピアノ・トリオは3者が均等なバランスで絡み合うアンサンブルの妙を聴きたいのですが、ここの響きの多い箱で、ベースという楽器の「鳴り」を中心に捉えるPA手法では、厳しいよなぁ。とくにドラムがバスドラムを踏むと、全ての低域をマスクしてしまうので、この処理と、アンサンブル・バランスのとりかたを、ここの箱のPA担当はもっと研究したほうがいいかも知れません。ベーシストの宇治雅久さん、初めて聴く方でしたが、ピッチ・コントロールもタッチも安定した演奏をされていたので、たいへん残念なことでした。もっと彼のフレージングを聴きたかったなぁ。ドラムの梅津光司さんも初めて聴かせてもらいましたが、これも響きの多い箱のため、フルパワーなドラミングを一切できない状況下、しかしとてもよく歌う、柔らかなスティックさばき、ブラシさばきを聴かせてくれました。3人は付き合いも古いようで、息のあったライブ・コンビネーションが展開されていました。 ピアノの鈴木奈緒さんは実は僕の古い知り合い、高校の後輩で、なんと20数年ぶりの再開でした。当時からピアノが抜群に上手だった彼女が、こうしてプロの演奏家として在ることに、なんら疑問はありません。しかし彼女の演奏を今こうして聴くことができるなどとは思いも依りませんでした。 2ndステージ、最初はコール・ポーターの「Just One Of Those Things」。思いきりスインギーなナンバーです。このピアノ・トリオというか、奈緒さんは、けっこうしっかり書く、アレンジするタイプのようですね。もちろんジャズですから充分なアドリブを伴ってひとつの曲を進行していくわけですが、譜面もないようなところから、各メンバーの創造性を頼りに繰り広げていくスタイルとは違い、決め事と即興のバランス上で適度な高揚感を与えられながら聴くアンサンブルは気持ちがよいものです。 ガーシュインの「I Love You Porgy」。このバラードはやばいです。聴く側をたいへん感傷的にさせます。きらきらと立ち上がってくるピアノのフレーズが心に迫ってきます。 3曲目、奈緒さんのオリジナル「Hoje」。ポルトガル語で「今日」という意味だそうです。それを、一期一会、今日という日は1回しかないという想いをこめて、弾いていらっしゃるそうです。 20年の歳月を経て人と再会をするなんていうのは生まれて初めての経験です。しかし不思議なものですね。お互いまったく別々の人生を歩んできた長い時間がまるで無かったかのような感覚です。懐かしいという感じがしないんですよね。そうですねぇ、ここ1、2ヶ月会ってなくて「やあ、元気?」って感じ。 次の曲はビージーズです。「愛はきらめきの中に/How Deep Is Your Love」。映画サタデーナイトフィーバーでビージーズが大ヒットを飛ばしまくっていたのは中学生のころでした。そしてあの有名な、そして珠玉のようなメロディが奏でられるとタイムスリップした感じになります。これはあくまで僕個人的な感覚。彼女にとってこの曲は、別の面で大切な楽曲であるようです。ある時期、たいへん励みになった、というような。 最後はジェローム・カーンの「Look for the Sirver Lining」。この演奏のころ、僕にはあまり音が入ってこなくなりました。僕はいつもかなり客観的に音楽を捉えているんですけどね。いろんなことが頭の中を交錯しており、エンディングにふさわしい、華々しい演奏の中、ひとり浮遊している感じです。 終演後、出口付近でお客さんをひとりひとり見送る彼女。僕は残りのワインをゆっくりと飲み、あらかた他のお客さんが退場されていくのを待ちます。あとは近親者しか残っていないころ出口へ向かいました。「全然変わってないね」「そっちだって、HPのプロフィールに載ってた写真ですぐ判ったよ」。そして彼女の最近の活動について、僕の仕事について。彼女は自主制作でオリジナル曲のCDをリリースされていましたので、その場でそれを購入し、帰りの電車内で早速聴き始めました。アルバム・タイトル「suite luz」、光の組曲という意味。プロローグはブラジルっぽいピアノのリフで始まりました。 Friday, April 01, 2005April come she will.
外濠沿いの桜は、今日、ほんの少しだけ花を咲かせていました。
4月になりましたね。 今夜、僕は、ライブに行ってきます。 Archives(previous archive links)
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