Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima-

Monday, December 26, 2005

a home-brew Microphen clone (3...?)

自家調合したマイクロフェン・タイプの現像剤、テストストリップを現像、確認した後、11月に撮ったライブ・フォトをやっと処理できる段になりました。このライブでは照明が強くハイライト部(アーティストのお顔)がかなり明るかったです。ネオパンスーパープレストをEI1600でのいつもの処理、X-TOL、1対3希釈では、その部分の濃度がかなり強く出てしまいました。そこで本命フィルムであるDELTA3200のほうは(当初これもEI1600として処理する予定でした)EI1250に落として処理することに。しかしこの感度でのマイクロフェンのデータを持ち合わせていませんので経験があるILFORD PERCEPTOLで処理しました。これはまたスプリットグレード法でプリントしてみることにします。(結局ライブ写真での自家マイクロフェンタイプによる処理は次回に持ち越しです)

さて連休ですが、家内も娘も風邪をひいていたのでおとなしくしていました。クリスマスイブは家族で過ごし、昨25日は出社。さくさくと仕事を終わらせヨドバシ秋葉原で(ついうっかり)現像主薬となる単薬、メトール、25グラムを買ってしまいました。キーワードはCOMPENSATING。

Friday, December 23, 2005

It won't be able to reduce



「かえれない」

第1回グループプリントエクスチェンジ参加作品

Nov '05, @Moto-Sumiyoshi, Kawasaki-city.
Taken with the zorki4, with the INDUSTAR50 50mm f3.5 lenz.
Neopan1600 Super Prest @EI800, Dev in X-TOL(1+3), 7m30s @24C.
Paper: FOMATONE MG332 (Resin Coated Multi-grade paper), Dev in Dektol.

Monday, December 19, 2005

To give the chance to experience something

17日土曜、家族で横浜美術館へ。先日家内と娘が近所の友達と18日に終了した横浜トリエンナーレという現代美術のお祭り(?)に行ったとき、この横浜美術館で進行している企画展のパンフを持って帰ってきたのがきっかけでした。その企画展、作家・李禹煥(リ・ウファン)さんという方の平面(油彩)と立体の作品。「余白の芸術」というもの。パンフに掲載された油彩の1点に心惹かれたのです。巨大なキャンバス上の白。そして面積的にはほんの数パーセント分に幅広の刷毛で描かれたブルーグレーの四角。ただそれだけの作品。広大な余白とせめぎ合い、緊張をもたらすものでした。
立体は自然の石と鉄板、または鉄の棒によるこれまた簡素極まりないもの。それが館の展示室の床に直に据え置かれ、鑑賞者はそのすぐ近くを作品に気をつかいながら歩かなければなりません。同行した娘、彼女にとって作品は公園の遊具となんら価値は代わりません。ぴゅーっと走りだそうとする腕を掴んで、大きな声にはしぃーっ。学芸員の方々になんど我が家族は注意を受けたでしょう。でも、それでも、不幸にして我が家族と同じ時間に館に来られた方々には申し訳ないのですが、遊具となんら価値の差を見出せない小さな子供にも、こういった展示を見せてやりたいと思うのです。単なる親のわがままに過ぎませんけどね。
展示に関して、ここまで簡素さを狙うなら、床そのものも白くペイントされていたほうが、この世界観の真っ只中に追い込まれるのではないかと、素人としては感じました。そして何点もの油彩は、その数パーセント、白以外のもので描画されたものが四角だけではなく(位置の変化はありましたが)バリエーションもあったほうが、せめぎ合う緊張への作家のチャレンジがより豊かな創造性に支えられるのではないかと思い、少し退屈な気持ちが芽生えたのは否定できません。

18日日曜、娘が通う音楽教室のクリスマス・パーティーへ。幼児を対象としたいくつかのクラス合同の企画で、かつ日曜日であるため僕のように普段のクラスに付き添えない父親も多数参加しましたので、すごい人数。この付近ではもっとも大型の音楽センターのため内部にはしっかりとしたホールがあり、そこが会場となっていました。発表会などはこのホールで充分できそうです。内容はパーティーというより、担当の先生方による歌と演奏のコンサート形式でした。
前日の美術館で子供(同伴の家族)は白い目で見られたわけですが、コンサートや舞台の類も未就学児は入場不可というものがほとんど。ですので子供が生の音楽演奏に触れられるのは、ファミリーコンサートのような企画ものしかありません。以前渋谷の「子供の城」で、その手のコンサートを見たことがあるのですが、それは進行演出が全然ダメで、うちの娘はほんの20分ほどで飽きてしまい、途中退場しました。子供相手ってとても難しいと思いますが、それに向けて何かを行うときには、演出をもっとよく考えてほしいと感じたことがありました。
しかしこの日のコンサート形式のパーティーでは子供と一緒に歌ったり、手を叩いたり、サンタクロースが登場したりと、子供が飽きずに参加できる内容。まぁ普段のクラスの延長線上にあるのでしょうが、子供に手馴れた方々によって行われるものですので、こういった機会は貴重だなぁと感じました。

Saturday, December 17, 2005

a home-brew Microphen clone (2)

昨日の予告通り、現像剤マイクロフェンを自宅で調合し保存液1リットルをつくりました。まあ今までも出来合いの薬品を湯で溶いていたわけですから、単薬をそれぞれ計量して並べておき、順番に溶いていくだけですので難しいことはありません。ただし、こぼしたり、なにかを倒したりしないよう細心の注意が必要ですね。慣れてきたころ亜硫酸ナトリウム100グラムを床にぶちまけたりしないよう毎回慎重にやらなくてはいけません。家には子供もいますからね(作業は娘が寝てからでないと行うことは不可能ですね)。
ところで、このように単薬を少し揃えてしまえば、あとは必要になったものを買い足すことでいろいろな写真用ケミカルが出来てしまうんですよね。今後印画紙現像液も絶対作ることになると思います。ボトル持参でレンタル暗室に行くのです。

さて「第1回グループプリントエクスチェンジ」用のプリントも、同グループの方々に発送を済ませたので、ちょっと気持ちが楽になりました。
今後制作していきたい写真の方向性もありますので、これからはそれに向かい、まずはテストの日々を送ることになるでしょう。

Friday, December 16, 2005

a home-brew Microphen clone (1)

市販の現像薬というのは、いくつかの薬品が処方通り調合された状態で販売されています。すなわちその処方が解り、それぞれの単薬を調達できれば(量、計量時の誤差をある程度黙認すれば)個人でも、自宅で調合できるというわけです。
イルフォードの白黒写真用品が整理されていくなかで(中外写真薬品さんより国内でライセンス販売されていた)現像剤マイクロフェンが製造販売を打ち切られたのは、夏前のことだったと思います。ライブ写真でDELTA3200をEIで3200や4800、ときには6400まで押していく僕にとってマイクロフェンは必要不可欠な薬剤でした。しかし夏に写真展をやったりと今年後半はライブに行く機会が減ったので、ストックとして持っていた品を使い凌いでいたのですが、今後のことも考え、自宅で調合することにしました。
種々の単薬や、電子はかり、その他器具を揃え、今夜準備にとりかかりました。
まずは現像主薬であるフェニドンという薬品。これはなかなか水(湯)に溶けにくいこと。そして使用料がごくごく少ないことを理由に、事前に水溶液にしてしまうのがよろしいとのこと。従来はアルコールなどに溶き、必要量のみ使用、保存性がないので残りを破棄(ああ、高い薬なのにもったいない)としていたようです。しかしtokyo-photo.netさんによると重亜硫酸ナトリウム溶液に溶いておく。またはトリエタノールアミンに溶いておく。とあります。とくにトリエタノールアミン(以下TEA)での溶液はその保存に期限がないことでお勧めのようです。僕はこのTEAを使った別の現像液も処方しようと目論んでおりますので、思い切って入手してみたのです。
このTEA、融点が高いのか、常温ではたいへんドロドロと粘性が強い液体です。よって耐熱ビーカーを買ってきて、その中に注ぎ、熱湯で湯煎しながらフェニドンを溶いてやりました。TEA=100ミリリットルにフェニドン=5グラム。すなわち5パーセント溶液をこしらえたわけです。
明日は実際にマイクロフェンそのものを調合し保存液をつくりたいと思ってます。週末に現像できるように。
あ、テストストリップをつくる撮影もしておかないとっ。

Monday, December 12, 2005

fragment

昨日曜はヒットオンさんでプリント作業をしてきました。グループプリントエクスチェンジに参加、同一グループとなった方々へお渡しする写真も焼きました。もう一度冷静に写真を見つめ、汚れなどがないか、スポッティングの必要はないかなどを確認してから、郵送したいと考えています。グループのみなさん、もう少しお待ちくださいね。
そして昨日は今後突き詰めていきたい方向性の写真も3点プリントしてみました。内2点は10月に友人たちと谷中に撮影散歩したときのものです。いままで僕が掲載したりしてきたスナップ写真は近景というか、5メートルから7、8メートルくらいの距離から50ミリレンズで撮ったり、10メートル、20メートル位の距離を28ミリレンズで撮ったものがほとんど。そういった街の姿からもっともっと寄って撮るということをしようかなと考えているのです。いままではISO400クラスのフィルムをほとんどの場合で使っていましたが、それをアクロスのような中庸感度のものに替え、三脚を使う。三脚を使うのはEI50とか、EI25といった低速度への対応、よりシャープなイメージを撮りたいのです。昨日焼いた谷中のネガはネオパン400、手持ちなので、まだまだ納得できる画質ではありませんが、狙った被写体の光の状態から得られるトーンとしては目指すべき方向がよくでていました。この路線でしばらくは撮っていきたいと思います。

Friday, December 09, 2005

please let me cry

今年の9月、友人のソプラノ歌手・加藤修子さんのCDレコーディングにスタッフとして参加しました。もちろんCDという商品に仕上げるためには、収録後にも様々な作業があります。またジャケットなどの印刷物のデザインから始まり、印刷、CDのプレスとパッケージングなど多くの行程を経て、商品として完成させます。
昨夜そのCDリリース記念のコンサートが催されましたので拝見拝聴してきました。
素敵なワインレッドのドレスを纏った彼女。CDではルネッサンスからバロック期のほんとうに素敵なメロディを持った曲を歌っているのですが、もちろんこのコンサートもCDで歌った曲全て+アルファを聴かせてくださいました。彼女のアプローチはこの300年、400年前の楽曲を、アカデミックなものとして捉えるのではなく、シェクスピアの時代のヒットソング、バッハが夫人に贈ったラブソングなど、とても解りやすい。そしてこのような捉え方、表現の仕方に、僕はたいへん共感を覚えます。
さらには加藤さんのプロフェッショナルイズムといいましょうか、自らの表現のために日常を徹して行っている努力。歌うための身体づくり。これには本当に頭が下がります。素晴らしい音楽はフィジカルな肉体からしか発し得ないと常々僕は思っているのですが、まさにそのことを証明するような加藤さんの歌唱。ほんとうに素晴らしいことです。
CDでの演奏、歌唱は、繰り返し聴くことができる、というCDの性格を踏まえて、安定した表現を求め、かたちにしていったのですが、昨夜はライブ。よりダイナミクスのある表現に、例えばヘンリー・パーセルのオペラ「インドの女王」から「I attempt from love's sickness to fly in vain」や同じくオペラ「ディドとイニアス」からの「悲しみのディド」などがたいへん素晴らしかったです。またどの曲も伴奏ギターの譜が素晴らしく、ソプラノとともに歌い、踊り、嘆き、悲しむ表情を、僕に加藤さんを引き合わせてくださった友人、明石現さんのリュート調律が可能な11弦のギターと、19世紀製の6弦ギターによって奏でられました。
そして第2部最後に歌ったヘンデルのオペラ「リナルド」からの超有名なアリア「Lascia ch'io pianga(私を泣かせてください)」からアンコール(でなんと!)平原綾香さんの「明日」を披露し、会場からはすすり泣くお客さんもいらっしゃるほど、素敵な歌を聴かせていただきました。
そしてこのコンサートは加藤さんが長年続けていらっしゃる南アフリカへの援助を目的としたチャリティでもあり、同時に今回は先日の地震によって大きな被害をもたらされたパキスタンへもあるルートを通じて収益金の一部を送られるとのことです。

CD「shuko / tears」は今のところ彼女のコンサート会場での手売りのみですが、ご興味のある方は僕までご連絡ください。 info[at]mniijima[dot]com([at]を@に、[dot]を.に変換してください。)

収録曲
1. I will give my love an apple / 恋人にあげる林檎(イギリス民謡)
2. Music for a while / しばし楽の音に(H.パーセル)
3. I attempt from love's sickness to fly / 逃げられない恋の病(H.パーセル)
4. I saw my lady weep / 恋人が泣くのを見た(J.ダウランド)
5. Come again! / カム アゲイン(J.ダウランド)
6. Dido's lament / 悲しみのディド(H.パーセル)
7. Wie wohl ist mir / 幸せのうた(J.S.バッハ)
8. Bist du bei mir / あなたのそばに(J.S.バッハ)
9. Lascia ch'io pianga / 私を泣かせて下さい(G.F.ヘンデル)

Tuesday, December 06, 2005

motivation

先週末は土日両日、写真を撮られている方々とお会いしていました。土曜、その作品にずうっと憧れていたSNさんの写真展にお邪魔しました。曇り空から日が徐々に射し、小さな窓から心地よい初冬の光が手元を照らす様を感じながら、清らかな印象の作品が掛かる下でご本人としばしのお時間、語らうことができました。
SNさんの作品に描かれるものは僕の写真とはずいぶん趣が違うもの。しかし作家性というのでしょうか、表現を為すという点において、僕はいつも彼女の作品から刺激を受けています。そして彼女とお会いできた素敵な時間は、もう一度、いや何度も何度も繰り返していることですが、自分の写真を見つめなおす良い機会になりました。
日曜はCMさんと下北沢へ。冷たい小雨がオープンエリアを濡らしているカフェで持参した僕のプリントを食い入るように見てくださったこと、そして写真展をひとつ見たようです、と感想を述べていただいたことに感激しました。感想をいただきながら、閲覧者の視線というものを再認識。CMさんには8、9月の僕の写真展にも来ていただいていたのですが、彼女の無垢で鋭い視線から、写真を撮る際のヒントのようなものを感じたものです。作品を見たり、見せたりという行為は、再度写真に向かう姿勢を正すためにとても良い機会になりますね。

そんな機会を積極的に得るために参加する「第1回グループプリントエクスチェンジ」にはとても期待しています。今週をかけてエクスチェンジ用のカットを選び、11日にプリントをする予定です。

Saturday, December 03, 2005

waterdrop spots

昨日のネガは、娘の魔の手は逃れ無事でしたが、無数の水滴斑に覆われていました。このネガには友人たちや娘をキャンディッドに撮ったスナップが多く、焼きたいなと思うカットもあるので、水滴斑を除去したいなぁ。
・無水アルコールで拭く?
・市販のフィルムクリーナーを買い、使ってみる?
除去できるでしょうか?

Friday, December 02, 2005

I was not able to open it.

昨夜、135フィルムを1本だけ現像。順調に水洗まで終わらせ、タンクから出す段になって...
あ、あかない!
タンクの蓋がどうやっても開かないんです。僕のLPL(135)1本用タンクの蓋は元々少しきつめのようなのですが(ブローニー用と全然違う)、タンクに付いた水滴をよく拭いて(滑らないようにして)うりゃ!っと力を込めれば今まで開いていたのに、昨夜は、うぉおおおおおー! どりゃぁああああー! うぐぐぐぐー!とやるもダメ! キッチン用ゴム手袋なぞをはめてトライするもダメ!
もうこれ以上、握力をこめられません、という状態に...とほほ... 諦めました。
中のフィルムどうなっちゃうんだろ? と思い、急遽ドライウェルを希釈。普段僕はタンクから出し、吊るした後にスポンジで水滴を吸い取っているので、ドライウェルを使いません。ところが現像を自宅で始めた頃、2,3回は使用したことがあり、それがまるまる残っていましたので、フィルムをタンク内に入れたままにするのであれば、少しでも水滴を落としたほうがよいだろうと思い、ドライウェル浴をやっておきました。

今朝、トレイの上にさかさまに置いたタンク、その下には流れ出してきた水分が溜まっていました。そして力を込めてグっ! ズルっ! あ、開いたー!
早速ネガをリールから外して吊るします。まだフィルムは湿っていました。水滴でムラになるかなぁ?
タンクとリールを水洗し、トレイに置いておきましたが、リールを見た娘が「パパぁ、これ自転車のタイヤみたいだね。」とのたまっています。タイヤというか、ホイール(?)のことを言っているのでしょう。今日の彼女の絶好の玩具になってしまうのか? 「これはバッチイものだから、さわっちゃダメだよ。」と言っておきます。すると「これはなあに?」と今度は吊るしたフィルムを見ていいます。「これはパパのお写真の元だよ。これもお手手で触っちゃダメなんだよ。」と... 普段は娘が寝てから現像し、深夜に吊るして乾燥、翌朝、娘が起きる前に収容してしまうので、このようにネガを吊るした状態を見ることはありませんでした。さて彼女は我慢ができるでしょうか?

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