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Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima- |
Tuesday, February 14, 2006an experiment
先日触れた「ある思いつき」ですが、これはAPUGでの「テクニドールに代わるものは」というスレッドを閲覧していたときに過ったのです。
そのスレッドの中で、TEA関連(僕が最近使い始めたPC-TEAを含む)のスレッドが立つとよく見かける人(きっと彼はGainer氏=TEAを使った処方を発表された人、の処方の大信奉者なのでしょう)が書き込みをされていたのですが、なんと「M-TEAはすばらしい軟調現像剤だよ」というのです。M-TEA。すなわちメトール単薬をTEAに溶いたもの。彼の書き込みによるとTEA 100ミリリットルにメトールを10グラム溶くのだそうです。使用時は1:50希釈。それでテクニカルパン EI 25 が 70F(=21度C)で 15分とのこと。 で、M-TEAがあるのならば、P-TEAすなわちPhenidone-TEAもありなのでは? と思いついたのです。(APUGあたりではP-TEAというとPyro-TEA=Pyrogallol-TEAのことを指すようですので、混同を避けるために以降Phenidone-TEAと書くようにします。)すなわち最近使い始めたPC-TEAから"C"=アスコルビン酸を抜き、TEAにフェニドンだけを溶いたものということです。 ところでフェニドンという現像主薬ですが、僕はライブ写真などの増感現像を行うマイクロフェンや、先に書いたPC-TEAで使っています。しかしこの場合の使用量はたいへん少なく、マイクロフェン1リットルにつきフェニドンは0.2グラム。PC-TEA 100ミリリットルで0.25グラムとなっています。この微量は0.1グラム単位のデジタル秤でも誤差を考えると計量不可です。そこで予めTEA 100ミリリットルに5グラム溶かし5%溶液をこしらえてあるのです。マイクロフェンやPC-TEAを調合するときは、この5%溶液から規定量を投与することになります。 さて僕がストックしているこのフェニドンの5%溶液は、すなわちPhenidone-TEAなのです。 次に先日トライした超軟調現像剤POTAですが、これは1リットル中に無水亜硫酸ナトリウムが30グラム。フェニドンが1.5グラムという単純な処方です。他のアルカリ剤を含まず、1リットルに30グラムの無水亜硫酸ナトリウムということは3%水溶液となりph値は相当低いはずです。よくこれで現像できるな、というレベルではないでしょうか。逆にフェニドンの量はマイクロフェンなど一般的なPQ処方と比べると6から8倍あります。 低phに莫大な量のフェニドン。というのがこのPOTAという処方の性格なわけですね。 で、TEA。これは水に溶くとアルカリ性になるとのこと。すなわちGainer氏のTEA処方においては使用時に水で希釈するとアルカリになるわけですから、その希釈率を増やすとphは下がると見ています(なにせ高校の化学は赤点ばかりの生徒でしたから、拙い素人的発想です)。また僕がストックしているフェニドンの溶液は実際の現像剤に比してフェニドンの量は圧倒的に多い。 そこでストックしている溶液を125倍希釈して使ってみることにしました。PC-TEAでは50倍希釈していますので、その5分の2の濃さです。また希釈後に占めるフェニドンの濃度は逆に(PC-TEA 1:50の)8倍。これで現像できるでしょうか? この実験の結果は大失敗でした。薄すぎたようです。なんとか現像はされてはいるものの、ネガの濃度は全然足りませんでした。 そこで、次は50倍希釈でチャレンジすることにしました。水250ミリリットル + フェニドンTEA溶液5ミリリットルです。 その結果は素晴らしいものでした。24度Cで9分間、最小攪拌法にて現像を行いましたが、カブリもなく、しっかりと濃度があり、かつ今までテストしてきた中で最もコントラストが良さそうなネガにあがりました。これをベースにいくつかの現像時間のパターンを作っておけば、コントラストの追い込みもできそうです。 シャドウ基準の実効感度はEI 6というあたりかな。EI 12は出ていないと思うのですが、ベースがクリアなのでなんとも判断しにくいですね。 ただしネガには、若干の現像ムラが出ていました。POTAのときに比べて少ないので、なんらかの処理で解決できそうですけどね。 Archives(previous archive links)
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