Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima-

Sunday, June 25, 2006

the calligraphic photography

決して克明に描出するタイプではないと思います。トーン・エリアをパッチワーク的に扱って構成する従来からのスタイルに加えて、新しくわが国で捉えた雪景、水景は、白に限りなく近いが、それでもきちんと粒子がトーンを出しているぎりぎりのハイライトに、ポンと置かれた木々や人工物の黒の対比が、極めて単純に象徴的に雪景水景というものを語っていると感じました。
終了間際になって、ようやっと写美でのマイケル・ケンナ展に足を運ぶことができました。
ここしばらくの日本での制作は、氏が枯淡の境地に至った時期として、記録に残されるかもしれません。
好事家は(日本での制作に絡めて)俳句、すなわち、たった17音に有相無相を凝縮させた音律世界に氏の表現の世界観を比較させるかもしれませんね。会場で流れていたビデオでは「白い紙に漢字を書くような」と氏は言い表していました。御前漢字書けるのかよ、と突っ込みたくなりましたが、書を認めるという行為にも通じるものがあるのかなぁ、と日本人でありながら曖昧な感覚でしか反応できない自分の拙劣さに嫌悪を抱きながら、マイケル・ケンナ的世界とは一切が合致しない東京恵比寿の消費空間を後にした湿度の高い梅雨期の午後でした。

Comments:
こんにちは。
マイケル・ケンナ、私、好きなんですよねぇ。とっても。
余白というか、空間というか、行間というか…そういうものが画面から感じられる(そう思うのは私だけかもしれないけど)。
以前、縁あって、彼の作品のフィルムとプリントとを見比べるという幸運を得たことがあるんですが、それは私にはいい意味で衝撃でした。
あ、その話は置いておいて。
Niijimaさん、すごいなー。一日一日をみっちり生きてらっしゃる。日記や作品などを拝見しながら、にのみやは、自分のぐーたらさを反省するこの頃です。
 
さをりさん、こんばんは。コメント入れてくださって、ありがとうございます。とても嬉しいです。
ケンナ氏の作品に在る余白、行間といったもの。とてもよく解ります。特に新作の日本での雪景などは単純化がたいへん進んでおり、その行間からは日本という土地や文化を彼がどのように捉えたかを垣間見ることができました。
氏はこの制作を進行させるにあたり、相当日本の文化や芸術作品といったものを研究されたのではないか、と思わずにいられませんでした。
ところで彼のネガを見たことがあるのですね! プリントと比べると、いろいろなことが見えてきそうですね。羨ましいです。

さてさて、以前にも僕がブルトーザーのように生きている、というようなコメントをいただきましたね。好奇心は旺盛なようで、いろいろとやりたいことがあるのですが、、、効率的に時間を使うことが下手なようでして、自分ではなかなか満足できておりませんです。のんびりであっても、それが自分のペースになれば、上手に時間と付き合っていけるようになると思うのですが、なかなか上手くいきませんです。はい。
 


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