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Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima- |
Sunday, June 04, 2006Motif in a work (vol.2)
昨年末から銀塩ウェットプロセス モノクロ写真フォーラムで開催されているグループ・プリント・エクスチェンジに参加しております。
参加者をグループ分けし、同グループになった複数人に自家処理した銀塩プリントを贈る。自分の手元にも同グループの方々からプリントが贈られ、他の写真愛好者のプリントを手元で拝見できる、たいへんおもしろく、刺激、勉強にもなる企画です。 過去2回の開催で、僕は「かえれない」という枯葉をモティーフにした作品、そして「夢幻残雪模様」をそのときそのときのグループの方々に贈らせていただきました。 これらは、ある時間経過の中で姿を変えてゆくモノが、特殊な変化を見せたり、生命の循環から外れてしまったりという都市や住宅地のなかではごく普通に目にする光景、姿に着目して制作した作品です。 ところで昨日の記事で触れました石元泰博氏の写真集「刻(とき) moment」を見て愕然としてしまいました。この写真集で扱われたモティーフは、(街を行き交う)人々をスローシャッターで撮ったもの、雲の一瞬の表情、移ろいゆく水面、ぺしゃんこになった空き缶、そしてアスファルトに落ちた枯葉や人々に踏まれた残雪、なのです。 これらのモティーフ、イメージは既に他人によって作品化されていたのか!という失意が僕を襲いました。もちろん石元氏の作品と自分のもの、そのクオリティを同列に扱うなどできません。技術的にはどうあがいても圧倒的な差があります。しかしそれでも全く違ったアプローチで(枯葉や残雪を)捉えない限りもうこれらをモティーフにする意味はないなと思いました。 最近絵画の世界での盗作をニュースで見ました(あれはホントにソックリですね)が、僕のケースでは全く同じような構図で撮っているわけではありませんし、違った写真と言えるでしょう。それでも時間経過という主題においては同一の写真なのです。あれを見てしまった以上、あれらのモティーフにはもうサヨナラです。残雪は面白いモティーフであり、シリーズ化を考えていたところなのでたいへん残念なことですが、仕方ないですね。それがモノ作りだと思っています。 石元氏がこの写真集で撮られた作品。特に残雪のものは是非プリントでも見てみたいなと思います。(終) Archives(previous archive links)
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