Sound Of Silence -reports from darkroom by M.Niijima-

Thursday, February 23, 2006

Hi-speed shooting

昨22日夜は横浜ランドマークにモダンダンスの舞台を見にいきました。出演5組中、2組のメインダンサーでありコリオグラファーが好きだったので、僕にはとてもお得な舞台でした。

終演後は久しぶりに夜の街をスナップしようと思っていたので昨日のように夜になっても暖かい日はありがたい。露出計の感度設定が6になっていたのを、ぐいっと回し1200に。キャノンPにデルタ3200を詰め外へ出ます。しかしランドマークタワーのある「みなとみらい」地区はおもしろくないので、ぷらぷら歩き、馬車道から横浜スタジアムの間を往ったり来たり。このあたりは飲み屋街ですので呼び込みのニーチャン、ネーチャンもいますがカメラを持っていると声を掛けてきません。ときどきこういうスナップをするのは気持ちがよいですね。また往こうっと。

Sunday, February 19, 2006

dynamic range

新しくフィルムを試すとき、そのフィルムの現像時間を特定しなければなりません。いかなるコントラストを得られるか。それがその後のプリント作業に多大な影響を与えます。
コントラストを確認するために無地の被写体を段階露光したものを利用します。僕の場合たいていはグレーの模造紙にレンズを向けて撮るのですが、最近テストを行っているフジ・ミニコピーHRIIの実効感度はEI 6ってところ。モノクロ・スナップ写真派はISO400クラスのフィルムを撮影感度200で撮っている人が多いと思います(あれ、箱感度のまま撮っている人のほうが多いのかな?)が、そのEI 200から絞りで5段分感度が低いんですね、EI 6ってやつは。
この値を室内で得るために左の画像のようなものをこしらえました。黒模造紙を3枚重ねてS字フックでぶら下げます。真ん中あたりにA3サイズより少し小さな四角い穴を開け、そこにトレーシングペーパーを貼り込みます。黒模造紙の向こう側には250ワットの拡散光電球をセットし、トレーシングペーパーを明るく照らします。そのトレペに向かってカメラをセットし、段階露光してゆくのです。
このときEI 6にセットした露出計が示す値はEV 11。f5.6で1/60秒。これを中心に(僕の場合)プラスマイナス6段、全13段を1/2段ごと段階露出して1本のテストストリップ・フィルムを作成します。
もちろんこのような照明をセットしなくても撮影は可能です。シャッター速度を遅くすればいいのですから。しかしアクロスのように120秒まで補正の必要のない超高性能フィルムでなければ相反則不軌特性の関係上、スロー側はバルブ撮影にならないようにすべきだと思ってます。このセットでプラス6段目はf2で1/8秒となりますから、きちんと収まってますね。
ただしこの方法、厳密に言うと全波長ある太陽光とタングステン光では色相感度の問題で若干の差が出てしまうと思うのですが、このあたりは誤差の範囲で収めちゃうということで...
ところで実際の撮影となるとEI 6の撮影感度ですとバルブ撮影は必須となるでしょう。しかしこのフィルムのデータシートをフジフィルムさんに郵送していただいたのですが、マイクロコピー写真用のデータしか掲載がなく、通常階調時にどのような特性を発揮するかが解らないのです。よって基本(短いシャッター速度時)現像時間を突き止めた後には、相反則不軌特性も調べなければなりません。その方法、プランは既に考えましたが、それはまた後日書きたいと思ってます。(かなり果てしない気分。。。)

Friday, February 17, 2006

I am enjoying a film developing.

昨夜、しばらく放っておいたフォトブログに1枚アップしました。前回のアップは1月31日だったのかぁ。半月も放置してもうた!
スキャンするより、現像を、とタンクを振りまくっているので仕方がないかな? 懲りずにアクセスしてくださっている方々には申し訳ないです。
昨夜はアクロスで実写したものを2本現像。撮ったのは昨年の11月末、および12月初旬。アクロスのコントラストを詰める前に撮影していたので(本当は撮ってすぐ現像したほうがいいのですけれど)冷凍庫保存していたものを2ヶ月半ぶりに引っ張り出してきました。結果は、あまり良い写真ではなさそうですが、現像行程を終え、ネガをリールから外しながら最初の対面をするときは毎回ドキドキします。
とくに11月末に撮影したものは、主要被写体が暗く、背景が明るい、というバランスの悪い絵柄。普通に主要被写体に露出を合わせてしまうと背景が白くとんでしまいます。そこで主要被写体に対してはスローシンクロでストロボをあててバランスをとるようにしました。ただしバランスをとりすぎると背景にメインが埋もれメリハリが無くなります。マニュアルでストロボの発光量を変えたもの、カメラ側の露出を変えたもの、それぞれ段階的に撮っておき、背景はとんでいないが主要被写体の邪魔にならないくらい明るいもの、主要被写体もきちんとディテールが出ているもの、をその組み合わせの中から選ぼうと考えての撮影でした。
ネガにはいい感じの露出にあがっているコマがありましたが、そもそも写真としておもしろいかなぁ? ちょっと余計なものが写りすぎで整理しきれていないかなぁ? などとスポンジでネガの水滴を拭取りながら考えるのが現像後の楽しみでもあります。

Tuesday, February 14, 2006

an experiment

先日触れた「ある思いつき」ですが、これはAPUGでの「テクニドールに代わるものは」というスレッドを閲覧していたときに過ったのです。
そのスレッドの中で、TEA関連(僕が最近使い始めたPC-TEAを含む)のスレッドが立つとよく見かける人(きっと彼はGainer氏=TEAを使った処方を発表された人、の処方の大信奉者なのでしょう)が書き込みをされていたのですが、なんと「M-TEAはすばらしい軟調現像剤だよ」というのです。M-TEA。すなわちメトール単薬をTEAに溶いたもの。彼の書き込みによるとTEA 100ミリリットルにメトールを10グラム溶くのだそうです。使用時は1:50希釈。それでテクニカルパン EI 25 が 70F(=21度C)で 15分とのこと。
で、M-TEAがあるのならば、P-TEAすなわちPhenidone-TEAもありなのでは? と思いついたのです。(APUGあたりではP-TEAというとPyro-TEA=Pyrogallol-TEAのことを指すようですので、混同を避けるために以降Phenidone-TEAと書くようにします。)すなわち最近使い始めたPC-TEAから"C"=アスコルビン酸を抜き、TEAにフェニドンだけを溶いたものということです。

ところでフェニドンという現像主薬ですが、僕はライブ写真などの増感現像を行うマイクロフェンや、先に書いたPC-TEAで使っています。しかしこの場合の使用量はたいへん少なく、マイクロフェン1リットルにつきフェニドンは0.2グラム。PC-TEA 100ミリリットルで0.25グラムとなっています。この微量は0.1グラム単位のデジタル秤でも誤差を考えると計量不可です。そこで予めTEA 100ミリリットルに5グラム溶かし5%溶液をこしらえてあるのです。マイクロフェンやPC-TEAを調合するときは、この5%溶液から規定量を投与することになります。
さて僕がストックしているこのフェニドンの5%溶液は、すなわちPhenidone-TEAなのです。

次に先日トライした超軟調現像剤POTAですが、これは1リットル中に無水亜硫酸ナトリウムが30グラム。フェニドンが1.5グラムという単純な処方です。他のアルカリ剤を含まず、1リットルに30グラムの無水亜硫酸ナトリウムということは3%水溶液となりph値は相当低いはずです。よくこれで現像できるな、というレベルではないでしょうか。逆にフェニドンの量はマイクロフェンなど一般的なPQ処方と比べると6から8倍あります。
低phに莫大な量のフェニドン。というのがこのPOTAという処方の性格なわけですね。

で、TEA。これは水に溶くとアルカリ性になるとのこと。すなわちGainer氏のTEA処方においては使用時に水で希釈するとアルカリになるわけですから、その希釈率を増やすとphは下がると見ています(なにせ高校の化学は赤点ばかりの生徒でしたから、拙い素人的発想です)。また僕がストックしているフェニドンの溶液は実際の現像剤に比してフェニドンの量は圧倒的に多い。
そこでストックしている溶液を125倍希釈して使ってみることにしました。PC-TEAでは50倍希釈していますので、その5分の2の濃さです。また希釈後に占めるフェニドンの濃度は逆に(PC-TEA 1:50の)8倍。これで現像できるでしょうか?

この実験の結果は大失敗でした。薄すぎたようです。なんとか現像はされてはいるものの、ネガの濃度は全然足りませんでした。
そこで、次は50倍希釈でチャレンジすることにしました。水250ミリリットル + フェニドンTEA溶液5ミリリットルです。
その結果は素晴らしいものでした。24度Cで9分間、最小攪拌法にて現像を行いましたが、カブリもなく、しっかりと濃度があり、かつ今までテストしてきた中で最もコントラストが良さそうなネガにあがりました。これをベースにいくつかの現像時間のパターンを作っておけば、コントラストの追い込みもできそうです。
シャドウ基準の実効感度はEI 6というあたりかな。EI 12は出ていないと思うのですが、ベースがクリアなのでなんとも判断しにくいですね。
ただしネガには、若干の現像ムラが出ていました。POTAのときに比べて少ないので、なんらかの処理で解決できそうですけどね。

Saturday, February 11, 2006

result of the comparison between PERCEPTOL and PC-TEA

ILFORD PERCEPTOL 1対3希釈はとってもシャープ。自家調合PC-TEA 1対50希釈はそれに比して柔らかく美しい。ともに16X20inchの小全紙に大きく(印画面30cmX45cm, 倍率12.5倍)引伸ばしているもののルーペでの粒子のピント・チェックがなんとかできるくらいに微粒子(あ、フィルムはフジのアクロス100ですよ)。それでもPERCEPTOLはエッジが立っている分、粗く見える。とくにミッドトーン付近でフラットなテクスチュアまたはアウト・オブ・フォーカスがあるとPERCEPTOLのガリガリ感は荒れて見えてしまうかも。どっちが良いかは好みにも依るし、制作意図にも依ると思います。僕が今後つくりたい絵は、どちらかというとPC-TEAが向いているかな。と言いつつも被写体によって使い分けたいです(実際、残雪を撮ったものはガリガリしたPERCEPTOLのほうがイメージにマッチしていました)。やはり最近やっているように2組撮影しておいて、PERCEPTOLおよびPC-TEAと両方の現像をしておき、プリント時に判断を委ねてもイイですし、それは現像の失敗やら、なんらかのトラブルの際のセイフティにもなり得ますからね。
実は今日の対比でも、同じ露出で撮影したコマが(片方)被写体ブレしていて揃えられなかったりとトラブルもあったのですよ。印画紙への露光時間を変えたりして濃度調整し、おおよそ揃えはしたけれど、片方は1段分シャドウ・ディテールが足りないんだなぁ。かなり悔しい。
次回暗室はいかに自分が思い描いているイメージに近づけられるか、印画紙と印画紙現像液のテストをする予定。ステップを踏みながら徐々に自分のイメージに近づけていっています。

ということで、ヒットオンさんから帰宅したら23時近くになっていましたので、今夜もミニコピーのテストはサボります。

Friday, February 10, 2006

I regret not to be able to do it tonight.

ふう。帰宅が遅くなり、今夜は予定していた実験ができませんでした。明晩に延期かな。
明日の午後はHIT ONにてPC-TEA vs PERCEPTOLのプリントをやります。どんな結果が出るのか楽しみ。

That idea crossed my mind.

水曜、写真を介して知り合った友と自由が丘で飲む。ともに写真への思いを語り合い、とても楽しい時間を過ごすことができました。
昨夜。ミニコピーの現像はお休み。日曜に新宿で撮影した作例用の2カットを現像しました。
さてミニコピーのほうですが、こういった高解像度フィルムについての情報を得ようとAPUGを閲覧していたのですが、現像に関していろいろな処方があるのですねぇ。H&W Controlなんておもしろそう。これはPQ系です(因みにコダックのテクニドールもPQ)。それからPerfection XR-1というもの。こちらはPもMもQも入っている。なんじゃこりゃ。希釈率を変えて高感度フィルムにも対応。恐ろしく感度が出るらしいです。ただし推奨処理温度が30度C! Unblinking Eyeに詳しい記事が掲載されていました。
で、そんな情報をつらつらと眺めながら、あることを思いつきました。既に家にあるもので実験可能。今夜はそれをやってみようと考えています。

Tuesday, February 07, 2006

Fuji Minicopy HRII (3), dev in POTA (1)

昨夜はミニコピーHRIIの現像テスト。初めて超軟調現像剤POTAを調合し、使用してみました。いくつかの問題点、克服課題があるのですが、まずはごくごく普通に1本やってみました。
ところで僕の勤務先近所にあるドラッグストアは様々な商品が安く、OL御用達のような店なのですが、そうだ!と思い精製水の値段を調べてみると500mlが62円。安い! 自宅近所の安いところでも90円していたので、最近は少しずつ買い溜め、現像剤を溶解するときにはその精製水を使用することにしています。

さてPOTAの溶解温度は85度C。たいへんな高温で処理します。これは低い温度では解けにくいフェニドンを使用するからでしょう。で、精製水1リットルをやかんで沸騰させメスカップへ。85度にはすぐ下がってきますので、無水亜硫酸ナトリウムを30グラム、そして高価なフェニドンを1.5グラム溶かします。マイクロフェンやPC-TEAでもフェニドンを使用していますが、その際の使用量は圧倒的に少なく、いつもは予めTEAに溶かしておいた溶液から数ミリリットル投与しているのですが、さすがに1.5グラムもあれば、粉末のまま計量し投入できます。その後メスカップごと冷水に浸けて現像処理温度まで冷ましてから現像開始となります。(無水亜硫酸ナトリウムの量が少ないので保存性がないようです。溶解したら即使用しなければならないらしい。)
撮影感度EI 6で段階露光したネガを最小攪拌法、24度Cで12分。さあ、現像ムラは起きているでしょうか? タンクを開けた瞬間にイヤな予感。もちろんリールにネガがセットされた状態では現像ムラなんてわかりません。違う問題です。クリップに吊るすと、その問題は明確になりました。カブリです。
HRIIは(マイクロフェンでのテストで明らかになった)たいへんクリアなベースを持っていて、一般の白黒フィルムのようなグレー(クラシックなフィルムだと紫っぽい)のベースとは明らかに違います。しかし今回現像したネガは薄いグレーに覆われているのです。うーん、なかなか難しいですねぇ。
さて、露光されたところも観察すると、やはり出ていました。現像ムラ。

で、カブリ対策は次回に考えるとして(オリジナルPOTAの処方に臭化カリウムを加えてみようかしら?)2回目は現像ムラ対策第1段のテスト。処理温度をあまり下げたくないので、まずはタンクに工夫。120フィルム用タンクは通常135フィルムのリールを2本入れて処理できるのですが、1本だけにしてみます。そしてリールの上下にスペーサーになるものを噛ませ、リールが中空に浮くような状態にします。倒立攪拌をしてもリールがガタつかないように、タンクの蓋でスペーサーを押さえ込む要領です。先のネガを見ると、やはり画像中央より上下のほうが(パーフォレーションに近い側)濃度が高くなるムラだったため、リールとタンク底部、またはリールとタンク蓋部の間で攪拌時に起こる渦のような液の流れを防ぐ目的で市販されているマスコ・タンク&リールのアイデアを有りもので流用してみたというところです。
しかーし! これでも同様な現像ムラを回避できませんでした。次回はどうしようかなぁ?
あ、因みにこの2回目セッションでは最小攪拌法、24度Cで10分。徐々にコントラストは穏やかになってきていますが、まだ若干きついかもしれません。ところで次回臭化カリウムを加えた場合、現像時間は若干長めになると考えていたほうがいいのかな?

Monday, February 06, 2006

branches are trembling.

ミニコピーHRIIのテストは土日にさぼってしまいましたので、遅々として進んでおりません。金曜、また出張でしたので、あまり時間はなかったのですがアクロスで撮影をしました。「放置された植木鉢」を撮ったのですが、それをタイトルにするのは少しダイレクト! 「君たちに春は来るのか」とか...ああ、僕ってタイトルつけるセンスがないなぁ。まあ撮影のほうは例によってまた1枚入魂(?)。PC-TEA用とPERCEPTOL用をつくっておき、その夜に現像しました。
日曜は出社だったのですが午後の早い時間に社を出て新宿へ。PC-TEA vs PERCEPTOLの作例用に、少し遠景も撮っておこうと平々凡々ですが新宿中央公園から都庁などを撮っておきました。この日は雲がなく退屈な空模様でしたが、空の感じも掴みたいので少しだけ構図内に取り込みました。風があったのでビルの手前に配置させた木が揺れるときがあり、静止したころを見計らってレリーズしていますが、若干シャープネスの確認には不安が残ります。風のない日に再撮しようかなぁ?

Thursday, February 02, 2006

Fuji Minicopy HRII (2)

今日はヨドバシカメラではなく、(新宿ハルクの)ビッグカメラに行ってみました。特別な理由があったわけではなく、単に青梅街道方面に用事があっただけなのです...で、フジのフィルム価格が改定されていることをチェックしつつ(実はミニコピーHRIIは今回の改定から除外されていて価格はそのままなのだ。)暗室用品コーナーへ。写真、とくに暗室系になるとほとんどの人がヨドバシを利用しているんじゃあないでしょうか? あまりこちらの店舗のコーナーで他のお客さんを見た験しがないのですよ。で、棚をながめているとときどき掘り出し物があったりして。今日は炭酸カリウム500グラムを衝動買いしてしまった。 へぇ、これエヌエヌシーさんでも扱っているんですね。

ところで遅れているミニコピーフィルムのテストですが、ようやく1本だけ現像することができました。事前の情報から、これを増感することでシャドウを引き出すやり方を真似てみました。現像液はMicrophen、1対2希釈を最小攪拌にて24度で13分30秒。
うーん、なんかコントラスト強そうなネガになりましたよ。EI 12として撮影しましたが、見た目、感度も足りてないようでEI 6かなぁ。ダイナミックレンジは良くて7EVだろうか?
ただしこのフィルムはベースがやたらクリアなんです。よって今までの感覚とは異なり、焼くとずいぶん違う結果が出てきそうな気もします。
もっと、いろいろやってみようっと。

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