Sound Of Silence -darkroom-

初現像(実践編) (t040428c)
さて、現像をやってみる。


まずアイスボックスに水道水を3〜4センチほど張る。(あとで触れるが)水洗用の水として2Lのメスカップにもそこそこ満たしておく。
各薬品をポリビンからメスカップに移し、アイスボックスに浸けておく。


では、さんざん練習したフィルムの巻きつけだ。ダークバックの表面にはドラフティングテープを貼り、中に入れるものを書いておいた(小学生のようだな)。現像タンク、もちろん蓋とキャップも、、パトローネオープナー、はさみ、そしてリールとフィルム(フィルムの先端はあらかじめ垂直にカットしておく)。
全てを入れたあと、しっかりとチャックを閉め、両腕をつっこむ。手探りでフィルムをパトローネから取出し、リールに巻き始める。最後まで巻けたらフィルムの芯をはさみで切り落とす。 リールを現像タンクに収め、しっかり蓋を閉めてできあがり。ダークバックから現像タンクを取出しこれも水を張ったアイスボックスに浸けておく。


さて水温をチェックすると室温と同じくらいの23度Cを指している。今回の作業は処理温度20度Cで行おうと決めていたので、さっそく水温を下げるために冷蔵庫から氷を持出し、アイスボックスへすると溜めておいた水はすぐさま18度Cになった。しかし肝心の薬品類は(プラスチック製のメスカップということもあり熱伝導しにくいのだろう)なかなか下がらない。うーん困ったなぁ。
そしてこれからだんだんと暑いシーズンに向かうことを考え急遽、処理を24度Cで行うことに変更。すぐさまアイスボックスにお湯を注ぎ足し、注ぎ足し24度Cに。少し待って薬品類の温度計も24度を指してきた。
そしてデータシートを見直し、24度Cで処理時の現像時間を確認。ID-11現像液、原液でのDELTA 400 @400の処理時間は8分だ。



ところで今回の現像作業を始めるにあたり、様々な資料に目を通してみたが、攪拌方法を始めいくつかのスタイルがあるようだ。
僕はILFORDのフィルムを常用していることから、そのメーカー推奨の方法で行うことにし、本国のサイトilford.comに用意されたPROCESSING YOUR FIRST B&W FILMを基本マニュアルとした。


PROCESSING〜および英文のDELTA400のデータシートには前浴について記述はなかった(唯一、中外写真薬品のサイトにある邦文のFILMデータシートに、前浴は現像ムラの原因となるのですべきではないと記述があった。)ので省略。
よって、いきなり現像液を注入。最初の注入は慎重に行ったこともあり、練習では10秒で満タンにできたところ15秒かかってしまった。少し焦る(焦ったことで気泡とりを忘れた)。気をとりなおして攪拌に入る。これは最初の10秒間で4回の倒立攪拌を行った。


そして再び24度の水にタンクを浸ける。
その後毎1分ごと最初の10秒間に同様の攪拌を行い、データシート通りの8分の10秒前に現像液の排出を始める。薬品はもとのメスカップに戻した。


次に停止液(ILFORD IN1 STOPBATH)を注入。PROCESSING〜では停止浴は10秒と表示。しかし「少なくとも」の語があるため30秒行うことにし、その間連続攪拌。そして排出。


今度は定着液(ILFORD HYPAMFIXER)注入。これもPROCESSING〜には3分以上となっていたので5分行うことにし、現像液のときと同様、毎1分ごと頭の10秒間に4回の攪拌を行う。
そして排出。


恐る恐るタンクの蓋を空け、巻きつけた最後の部分を見ると、見なれた現像済みの半透明のフィルムがあった。どうやら無事定着できたようだ。


よって水洗に移る。一般的に知られているのは流水で洗い流す方法だが、PROCESSING〜ではもう一つの方法として推奨しているやりかたが記載されている。
これは、現像処理温度に近づけた水をタンクに注入し、5回の連続攪拌を行う。そして水を排出。 再度新しい水を注入。今度は10回攪拌〜排出。もう一度水を注入。最後は20回の連続攪拌を行い排出。これで水洗処理完了である。使用した水は1リットル未満だ。なんと効率のよい方法だろうか。
ただしこの方法は非硬膜定着剤であるHYPAM FIXERを使用したときだけ有効なのだ。
(ILFORDは、モダンなフィルムは製造段階において乳剤に硬膜剤を添加しているので定着時に硬膜剤をあえて使用する必要はないと主張している)


さあ、いよいよフィルムを取出すことができるぞ。タンクを空け、リールを引き出す。
ほこりがたたない浴室脇に、クリップを吊るす紐を張っておいたので、クリップを掛けフィルムの端を咥えさせる。リールを回しながらフィルムをはずしていく。うぉ〜絵が出てきた。
見とれていないで、サクサクはずして、フィルムの終わりに錘を兼ねたクリップを咥えさせてできあがり。一度水を吸わせて、よく絞った(雑巾絞りは厳禁だそうだ)写真用スポンジで水分を、そーっと拭う。


さてフィルムをよく見てみるとリールの内側にきていた、撮影時始めのほうから10コマ目くらいまで、エッジ部分両端が黒くなっている。リールに乳剤面があたって、その部分だけ定着不足になっているようだ。しかしエッジ部分だけ、コマには影響がなくて良かった。


直前で処理温度を変更するなど、バタバタしたが、なんとか初めての作業を終えることができた。あがりもエッジ部分の定着不足ではないかと思われる黒い線がはいったが、初回としてはまずまずの出来だろう。
しばらくは、この方法を続けて作業の安定化を目指したい。
(uploaded on April 28th, 04.)




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