Sound Of Silence -darkroom-

FORTE POLY-WORMTONE-PLUS-RC :フォルテ社白黒印画紙(t040802a)
FORTEのレジンコート印画紙、POLY-WORMTONE-PLUS-RCを使ってみました。ハンガリーのFORTE社製品、フィルムや印画紙などはここ数年、代理店の株式会社近代インターナショナルさんが積極的な営業をされているのかヨドバシカメラなどでよく目に付く存在となり、とても興味を持っていました。
プリント作業を始めたばかりの僕は、KODAK POLYMAX IIの100枚入りボックスを買い、ベーシックな印画紙として使い始めました。しかし先日、当サイトでも掲載しているカットをこの純黒調の紙にプリントしたところ、もっと違う雰囲気を得たくなり「温黒調」という言葉が過ることになりました。
まだバライタ紙には挑戦しておりませんのでRC紙で「温黒調」を探し、ILFORD MG-RC WORMTONEにするか、FORTE POLY-WORMTONE-PLUS-RCかとなり、ヨドバシカメラのサンプル印画を見比べたところ、FORTEのほうが色調も含めとても判り易い温黒であったため、こちらを選択してみました。
まずは、画像をご覧ください。

まずはgallery0304にあるネガスキャン

純黒のKODAK POLYMAX II, glossy

温黒のFORTE POLY-WORMTONE-PLUS-RC, glossy
このようにプリントからスキャンしても、はっきりと判るくらいの差がでました。
FORTEの色調は、赤系の茶というより、少しグリーンがかった感じになりました。たいへん個性的で僕は好きです。ヨドバシカメラのサンプル印画では、もっと赤味が強い茶という印象でしたが、印画紙現像液によっても変化するかもしれませんね。今回はFUJIのパピトールを使って現像しています。紙と同じFORTE社の温黒調現像液を使用すると赤味が増すのでしょうか? これも興味あるところですね。


この印画紙は感度が低く、KODAKで焼いたときの(同じ引伸機、同じレンズ、ほぼ同じ引伸ばし倍率、同じMGフィルター=KODAK3号、同じ現像液の使用で)完全に倍の時間露光して、同じくらいの濃度になりました。ただし今回のFORTEによるプリントでは人物以外をさらに焼きこんでおります。
またベースの白は(KODAKはかなりニュートラルな白という印象がありますが)色温度が高いというか、クールな白というか(白を表現するのは難しいなぁ)青味がかった白と言えばいいのかな? とにかくそんな感じです。
ともにglossy(光沢紙)ですが、光沢具合は同じようなものでしょうか、いわゆるRC紙のあのテカリです。


今回のプリントでKODAKのときと違うアプローチをしたのは、上に記した人物以外の焼きこみ。 (前回は人物にインパクトを加えるため少し拡大率を上げ=トリミング。よってエッジはイーゼルのマスクによりシャープ。)ノートリミングでの印画。加えてエッジ処理は黒フチをほとんど出すことなく、かつ甘くしています。


結果として、超高感度(EI 6400)に現像した粗い粒子と、強いコントラストを包むようなソフトな表現ができたこと。また、ちょっと得られないような独特の色調は強い個性があり、今回再プリントしたことは、僕的に成功したと思っています。
ひとつ付け加えると、この印画紙はglossy(光沢紙)だけですので、セミマット(半光沢紙)がヴァリエーションとして用意されていてもいいかなと思いました。
また今回は六切(8×10)を使用しました。10枚入りが(ヨドバシカメラの店頭価格で税込)924円と、1枚単価を考えると割高ですが、純黒が基本、必要なときに温黒、という使い方であるならば購入し易いかも知れませんね。

-------------------------------------------

この印画紙のセミマット・タイプ(英国では流通されているようです)を温黒調現像液と、純黒調現像液で印画したレポートが、お世話になっている「すずさん」のサイトphototにUPされました。あわせてご参照ください。

掲載中の写真の著作権は当サイト管理者:M.Niijimaにあります。
また被写体となっているアーティストは肖像人格権およびパブリシティ権を保有しています。
よって当該写真(データ)を許可無く転載、二次使用することを禁止します。

(uploaded on Aug 2nd, 04. added on Sep 2nd, 04.)



home   darkroom_index